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【モンテディオ山形】 プレーオフを狙う 昇格請負人の手腕はいかに 【J2】

2014/11/12 00:58配信

飯守 友子 (CHANT編集部)

カテゴリ:コラム


2014シーズンも終盤に来ているが、J2は優勝、そして昇格2チームがすでに決定している。
圧倒的な強さでシーズンを制した湘南ベルマーレが優勝し、昇格も最速で決めた。
そして松本山雅がはじめてのJ1昇格を決め、残る昇格の枠は1。

この残り1つの昇格枠を、プレーオフにて戦うことになるのだが、残り2試合でその戦いは熾烈を増すことだろう。

●3度目のプレーオフを制するのはどのチームに

J2にてプレーオフ制度が採用されたのは2年前のこと。
プレーオフ開催はじめての昇格を得たのは大分トリニータだった。
そして昨年は徳島ヴォルティスが掴んだ。
今年は3回目のプレーオフの開催となる。

J2を戦った、3位から6位までのチームでプレーオフを戦うこととなり、J1昇格となる。
今年の決戦は味の素スタジアムで12月7日に行われることが決まっている。

現在J2 3位の位置につけているのは、昇格の本命とされていたジュビロ磐田。
名門とも呼ばれるジュビロ磐田は昨年J2に降格が決まってしまった。
一年での復帰が最低ラインと言われている中で、自動昇格権を逃してしまったジュビロ。
現在3位であるものの、勝ち点差1でギラヴァンツ北九州がすぐ後ろに控えている。

チームのレジェンド的存在である元選手・名波浩監督が指揮を務め、挽回を図っていたがジュビロ磐田は現在も苦しい状況が続いており、勝ちきれない試合を重ねてしまっている。
それでもジュビロ磐田の選手たちの個々の能力はやはり高く、チームとして同じ方向を向いて昨年からどこかで狂ってしまった歯車を 少しでも修正することができれば、強さを発揮することができるであろう。

そして現在4位のギラヴァンツ北九州。

J1昇格資格を持っていないものの、昇格だけがすべてではないと毎試合他チームとは違うモチベーションで挑み、結果を重ねている。
全員の力で現在の位置を長くキープしながらついに磐田まで勝ち点1と迫っているのは、素晴らしい快進撃といって良いだろう。

現在5位に続いているのが、J1から遠ざかってしまっているオリジナル10クラブであるジェフユナイテッド千葉。
今年こそは!という想いをプレーオフが始まってから毎年悔しさを味わってきた。
今年こそはもうあんな想いはしたくない、笑ってシーズンを終えたい、そう願っているはずだ。
オリジナル10クラブとしての意地もある。

そしてプレーオフ枠ギリギリの6位の位置につけているのは、モンテディオ山形。
7位には勝ち点差1で大分トリニータが控えているが、このモンテディオ山形に個人的にはとても注目しているのだ。


●昇格請負人と呼ばれる石崎監督の手腕…モンティディオ山形

気づけば。
いつの間に。

そんな言葉が適しているかもしれない。
現在プレーオフ圏内に位置している、モンテディオ山形は現在6位の位置だ。
シーズン序盤から決して調子が良いというわけではなかったが、ジワジワと順位を上がっては下がりをしながらも徐々に徐々に上がってきた。
今年は最低17位まで下がった時期もあったものの、ここ数か月で順位を一桁に上げるとついにプレーオフ争いに顔を出した。

そしてモンテディオ山形は今年、天皇杯タイトルの可能性もまだ残している。
2回戦から登場すると同じJ2のロアッソ熊本を下し、その後鹿島アントラーズを下したソニー仙台と対戦。
勝利をおさめた山形は、リーグ現在4位のサガン鳥栖にも勝利し、同じくJ2で上位争いをしているギラヴァンツ北九州との戦いを制し、ベスト4まで勝ち進んでいる。

今年、モンテディオ山形は監督を新しく招聘した。
前身のNEC山形時代に監督を務めた経験を持つ、石崎信弘監督だ。
石崎監督といえば、そう。
「昇格請負人」。

柏レイソル、コンサドーレ札幌とJ1へと昇格させた経験のある監督であり、近年は岡田監督が監督を務めていた中国スーパーリーグの杭州緑城のU-18の監督を務め、監督経験上はじめての海外での指導を行った。
石崎監督は帰国後、モンテディオ山形の監督に就任したのだ。

昇格を目指しているものの、なかなか結果を出せずに目標よりもずっと下の順位で終わることが多かった近年だったが、石崎イズムは徐々に浸透すると、気づけばモンテディオ山形はプレーオフ圏内へと進出していた。
ここ5試合で敗戦は1つのみ。あとは勝利で飾っていることをみても調子を上げているのがわかる。

モンテディオ山形は残り2試合で、ジュビロ磐田と東京ヴェルディと対戦し、リーグを終えることとなるが、次のジュビロ戦で勝利した場合、プレーオフ進出が一気に現実味を帯びることだろう。
ジュビロ磐田に勝利するようなことがあると、モンテディオ山形の勢いは止めることは難しいと他のチームは考えるのではないだろうか。

J2の中でも話題性としてはそんなに強いものを持っていない山形だが、確実に力を付けてきて現在の位置まで上がってきた。
昇格を経験しただけでなく、J2での戦い方を網羅している石崎監督の元で山形の選手たちに良い化学反応が起きているのではと感じる。

プレーオフの切符を得ることができる可能性は十分にある。
昇格請負人がどうその戦いの指揮を執り、戦うのか非常に楽しみだ。


ディエゴを中心にした攻撃力と、ベンチの層の厚さも実は見逃せない。
石崎監督は選手の特徴を見極めてピッチに送り出すのが得意であり、長年結果を出してきた監督なだけにどんな秘策を持っているのかと思うと、ワクワクする。

シーズンはじめに、山形の名前を上位候補に挙げた人は極ごくわずかだったであろう。

経験豊富であり、選手の特性を見極めポジションにこだわらずにコンバートしつつ指揮する石崎監督の元で、これまで戦ってきた選手たちも、今までにないヒントを得ることができているのかもしれない。

モンティディオ山形がプレーオフで戦うところを1個人的ながら、とても観たい。

浦和レッズのゴールを長年守った経験を持つ、GK山岸が加入したことも大きなポイントだったのだろう。
山岸が加入した6月中旬以降は山形の失点率は減少。
大量失点となった試合もあったものの、42失点中、山岸加入後は16失点となっており、半シーズンいる山岸だが失点の半数にも届かないということは守備力が上がり、ベテラン選手としての、そしてJリーグ屈指のプロ意識の高い浦和レッズに長年在籍していた選手だけあって、プロ選手としての影響も山ほどあったのだろう。

そういったポイントでの補強もうまく進み、層も厚くなり、結果をひとつひとつ重ねている状態だ。
選手たちもきっと手ごたえを感じながらプレーしていることだろう。


モンテディオ山形はプレーオフに進出することができるだろうか―。
個人的には石崎監督率いるモンテディオ山形が、プレーオフのような短期決戦でどのような戦いをするのかを観たいと願う。


J2のプレーオフ争いも残り2試合。
J1よりも一週早くリーグが終了し、プレーオフに進んだチームはすぐにプレーオフの日程が待っている。

 

昇格できる枠は残り1。

 

その1枠を懸けて、漢たちは戦う―。


 

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viagra_pills  Good!!0 イエローカード0 2016/06/04|23:15 返信

J1昇格プレーオフ決勝は、2014年12月7日に味の素スタジアムで開催です。

名無しさん  Good!!1 イエローカード0 2014/11/13|15:48 返信

ご指摘ありがとうございます。
訂正いたしました。ありがとうございます。
以後気を付けたいと思います。読んでいただきありがとうございます。

飯守 友子 (CHANT編集部)   Good!!0 イエローカード0 2014/11/14|11:03

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