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【浦和レッズ】 We are REDS THE MOVIEを観て すべてのサッカーファンに発信されたメッセージ 【J1】

2014/09/17 15:05配信

Tomoko Iimori

カテゴリ:コラム

 

浦和レッズがドキュメンタリー映画を作ったのはご存じだろうか。

その名も

We are REDS! THE MOVIE 開幕までの7日間


今季ホーム開幕までのさまざまな人たちが積み上げる想いと行動、レッズを愛する生活をあらゆる角度から取り上げまとめた、浦和レッズを支える人々が作りだす開幕までの7日間のお話だ。
しかし、そのホーム開幕戦で起こってしまった

人種差別問題。


本来は開幕までの7日間をまとめたドキュメンタリー映画にする予定だったが、起きてしまったクラブ最大の出来事に直面し急きょその問題をも取り入れることとなった。
クラブとしてそれを重く受け止め発信することは当然のことからもしれないが、これを撮っていたとき作っていたときどんな気持ちの中でやっていたのだろうと考えた―。

問題を取り入れることでこの映画はサポーターそしてサッカーファンに向けて強いメッセージを放っている―。


これはその映画を観た、私個人のレビュー。
ネダバレには気を付けたつもりながら、まだ内容を全く知りたくないという方は避けていただいた方が良いかもしれないのでご考慮の上読んでいただければと思います。

We are REDS THE MOVIEを観て私は自然と涙が出た。
その涙はなんの涙なのか自分でもわからないほどに悔しくもあり感動でもあり、どうしてという想いもあり、壮大さも感じた。
その答えはまだ出ていない。

 

●さまざまな人たちが支えるクラブ

浦和レッズというとお金持ちのビッグクラブというどこか機械的で偏見的で近寄りがたい。
そんなイメージを持った人が多いのではないだろうか。
日本一のサポーターを誇る浦和レッズはその迫力からどこかこわいという恐怖感に近いイメージを持っている人もいるだろう。

しかし、浦和レッズはそのイメージとは違うたくさんの人たちに愛され支えられている模様がこの映画を見ることで伝わるのではないだろうか。

浦和レッズを20年以上応援し、日々の生活を送っているお年寄り夫婦が毎日浦和レッズのもうひとつのホームスタジアムである駒場スタジアムで健康のためにとたくさんの仲間たちとラジオ体操をする日々を送っていたり
小さなお孫さん含め家族3代で浦和レッズを愛し共有し、家族団らんの大切な存在としていることや
浦和レッズという地元にある輝くプロ選手たちを観てサッカーをはじめ、エンジョイと真剣そして成長を取り入れながら小さいながらにレッズの文字が入ったトレーニングウェアを着て、憧れの選手たちが背負う浦和レッズという重い看板を子どもながらに感じながらサッカーに取り組む姿
応援の形としてスポンサーとなっている商店街が浦和レッズの試合のために準備することや、支える青年会議所

Jリーグ開幕はガンバ大阪戦でアウェイ開催だったためチケットが早々に売り切れた結果たくさんの人たちが大阪で見ることができなくなり、お決まりのスポーツバーに集まり観戦する人々、仲間の家で集まって観戦する人々、家で家族みんなでユニフォームを着て応援する人々…
それぞれの開幕を迎えた。


ホーム開幕に最高の芝を準備するために1年以上前から準備し、芝を育てる埼玉スタジアムのグリーンキーパーや
選手たちを支える立場のエキップマネージャーの準備
開幕を迎えるにあたって日本で一番売れるというユニフォームを準備するグッズ担当
いよいよ開幕だと戦闘服を購入するためにショップ前に長い列を作るサポーターたち

多くのサポーターを背負い、浦和レッズとしてのプライドを胸に
戦うために準備する選手たち―。


そういったさまざまな人々が迎える「開幕」は特別なものがある。
そういった人々がいるからこそ、迎えられる開幕。

支え

応援

想い

プライド


多くのものが積み上げられてきたからこそ
浦和レッズは存在する。


それがわかる映画なのだ。

それは浦和レッズに限らず、だろう。
あの浦和でもこんなに と感じる人たちがいるのではないだろうか。
浦和レッズのサポーターではない人たちが感じる感想はそういう感想を持つかもしれない。
ゴール裏の迫力あるサポーターがイメージとして強いが、子どもからお年寄りまで本当に浦和レッズを愛し、浦和レッズという場所でなくてはならない存在となっている。
それが浦和レッズなのだ。

孤高の浦和レッズではなく、実はアットホームで身近であたたかい。
そんなクラブであることがわかる。
浦和レッズに孤高を感じるとすればそれは、プライドという部分なのではないかと感じる。

PRIDE OF URAWA
この言葉は浦和レッズを語る上で欠かせないといっても過言ではないほど定着しているが
こういったプライドに対する想いがどのクラブよりも意識が高い気がする。
それも浦和レッズの特徴であり、クラブもそしてサポーターも一人一人が浦和レッズに対しプライドを持ち、応援することにもそういった意識を持っていることは確かであろう。

家族みんなで楽しむ日常や
商店街でたくさんの選手たちのサインや写真とともに過ごし営業する日々も
選手たちに最高の芝をと毎日の芝の状態を少しずつ育てる日々も
レッズのウエアを着て憧れの選手たちに近づこうとサッカーを練習する日々も

浦和レッズというプライドを持って過ごす日々なのだろう。

人生の一部であり、かけがえのない存在であること。
それは浦和レッズに限らずどこのサポーターもそうであろう。

だからこそクラブを応援できる。
一喜一憂して時には怒り、時には涙し、時には歓喜に沸く。

苦しい時も
悲しい時も
悔しい時も
嬉しい時も
幸せな時も

クラブ、選手、スタッフ、そしてサポーターで共有するからこそ
footballのない時間なんて過ごせないほどに夢中になるのだ。


応援するクラブがある日々。
試合のために準備をして、働いたお金でグッズを購入し、チケットを購入し、時間をそのクラブのために使う幸せ。
そのクラブの存在がたくさんの人々のいきる活力となり、人生に大きく関係しているのだ。

それをクラブが認識していることも大切なことだ。
こういった映画を作るということは浦和レッズはそれを認識し、それがクラブを積み上げ、支えていてくれることを理解しているからこそ、形にしたのだろう。

ホームスタジアムを埋める真っ赤なサポーター
そこで戦える選手たちもまた、特別な想いでピッチに立っている。
たくさんの人々が想いを持って足を運ぶスタジアムだからこそ、その中央に位置するピッチに立つ選手たちは自分のプレーでその人々の人生をも左右するかもしれない。
そんな緊張感を持ってピッチに立っているのかもしれない。

 

●起きてしまった、差別問題。


今の浦和レッズはJリーグの中でも1.2を争うほどに大きな存在感を放っているが、それはこういった歴史をサポーターと共に積み重ね
信じあえる関係を築き 一緒にいつでも戦ってきた。
プライドをぶつけ合い、時にはぶつかりながらも避けることなくいつでもまっすぐな気持ちや想いを お互いに見せてきた。

2014シーズンを迎える開幕戦。
開幕を迎えるワクワクした気持ち
戦いのために準備してきたアドレナリン
今年も浦和レッズとしての戦いが始まるという 沸き上がる闘志

浦和レッズのある生活の中で一番の基盤となる、ホーム試合がはじまり一年がスタートする新年を迎えるすがすがしい気持ち。
小さな子どもからお年寄りまでが溢れ出るその想いとプライドを持ってスタジアムに足を運び、最高のホーム開幕となる

 

はずだった―。

 

そこで起きてしまった人種差別と取れる横断幕の掲示。
その行為は一人がしたことかもしれないし、数名がしたことなのかもしれないしわからないが、それでも浦和のサポーターと呼ばれる人間が起こしてしまった行為。

この行為で
どれだけたくさんの人たちが傷つき、がっかりした気持ちになり、裏切られたと感じたことだろうか。

それまでのドキュメントがこの映画でもぎっしりと詰まっているが、現実にはもっともっと多くの人たちの7日間があったはずで
7日間に限らず数年、何十年という浦和レッズと歩んだ軌跡がある中で

この行為によって
スタジアムに向かう足を遮られ、そして愛するはずの選手たちは応援がない中で、試合をしなくてはならなくなった―。


いつもは真っ赤に染まるスタジアム
大きな声と魂がこだまし、プライドに満ち溢れるスタジアム。

そこでプレーすることが特別であり、高いモチベーションとなり、誇りを持ってプレーしていた選手たち。

観ることのなかったからっぽのスタジアム
いつもは聞こえない自分たちの声が通り、
ボールの蹴る音さえクリアに聞こえ
閉ざされた状況の中で公式戦を戦うという前代未聞のJリーグ史上初の厳しい制裁。


試合後の選手たちの表情、インタビューに応えなくてはいけない現実
映画の中で触れられているが

こんな想いを選手たちにさせることは絶対にあってはいけない。

そう感じた。


人種差別に関して、最近また起きてしまった問題がある。
それを受けてJリーグは試合前に差別撲滅メッセージを各キャプテンに宣言させると共に、サポーターに発信している。


クラブと共に選手たち、そしてサポーターがひとつになる場所
それがホームスタジアム。

その関係を築く場所であり、それを崩す場所では当然ない。

起きてしまったその出来事。
無観客試合で受けたダメージは選手たちはもちろん、サポーターも大きく受けている。

当たり前が 当たり前じゃなくなった日。

そこに当然のようにあったものが なくなることがあると知った日。


それを背負って今年、浦和レッズは闘っているのだ。

 

 

現在首位を走る浦和レッズ。
サポーターは今も鳴り物や幕、大旗を使わずに全国で応援を続けている。


We are REDS

響くその声は 特別なのだ―。

 

浦和レッズのサポーターだけでなく、すべてのサッカーファンに観てほしい映画だ。
大切なものをいつも持っている・わかっているつもりでもそれを忘れてしまうことがある。
かけがえのない日々を時間を
どうしてかけがえなく、幸せなのかを

向き合って考えることのできる映画となっている。


footballがある日々に
応援できるクラブ、選手がいることに

感謝を持つことができ


スタジアムに足を運ぶということに
プライドと責任を持って


ユニフォームを着るということに 重い責任を背負って


原点に返り、考えることができる映画だと思う。

 

今年、埼玉県限定で公開された映画だが
現在は反響大きく全国を期間限定で上映中。

次は岩手県盛岡にて10月4日から公開される。


このドキュメンタリーは来年 この1年という形で第二弾が上映されるという。


たくさんのサポーターたちに強いメッセージが届くであろうこのドキュメンタリー映画を
是非、見てほしい。

 

想いはひとつになれる―。
それがJリーグの最大の良さであると信じている。

 

 

 

 

 

 

 

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この映画について、記事にしていただき感謝します。
浦和サポのひとりとしてお礼を言わせていただきます。

coban   Good!!2 イエローカード0 2014/09/18|00:19 返信

コメントありがとうございます。
たくさんのJリーグサポーターにみてもらいたい、そんな映画でした!
一人でも多くの方がこの映画が伝わりますようにとの気持ちで書かせていただきました。
読んでいただき、ありがとうございます!

Tomoko Iimori   Good!!0 イエローカード0 2014/09/22|12:44

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