CHANT(チャント) 日本代表

【日本代表】 ベネズエラ代表に引き分ける ミスが目立った日本代表 【アギーレJAPAN】

2014/09/11 10:29配信

CHANT編集部

カテゴリ:マッチレポート


日本代表2-2ベネズエラ代表

昨日、日産スタジアムで行われた日本代表親善試合第2戦目。
日本代表はベネズエラと引き分ける結果となった。

アギーレ監督の勝利への執念が見えた試合であり、札幌で行われたウルグアイ戦を含め連日の練習と2試合によってアギーレ監督が選手たちに合否を付けたことがわかったのではないだろうか。

●5人を入れ替えたスターティングメンバー

前回の札幌でのウルグアイ戦から5名の選手を入れ替えて臨んだベネズエラ戦。

川島

酒井高 水本 吉田 長友

森重

細貝 柴崎

本田 柿谷

大迫


GKは前回と変わらず川島を起用。
前回酒井宏樹を配置した右SBに酒井高徳、2年ぶりの招集となる水本をCBに配置し、吉田、長友は変わらず
アンカーに森重、そしてインサイドハーフの細貝というのは可能性として試したい布陣なのだろうか変わらず。
右のウイングに本田も変わらず、最前線に大迫を配置し、左のウイングには柿谷という形となった。

そしてなによりポイントと感じたのはインサイドハーフの柴崎だ。
新しい日本代表の中心になってもおかしくはないであろう柴崎がインサイドハーフでありトップ下位置につけたのだ。

試合は序盤からベネズエラの決定的チャンスがあり、日本代表のミスを突くなどベネズエラにチャンスが多く訪れた。
日本代表も柿谷の2本のシュートなどがあったものの、得点には至らず。
前半の内容としては決してほめられたものではなく、まだ集まったばかりのチームとはいえ連続するミスに日本代表らしさを観ることはできなかった。

前半を終えるとアギーレ監督は柿谷と大迫の前線2枚を交代。
真ん中に岡崎、ウイングに武藤を配置する。

札幌でも時間を与えられた武藤がこの場面で使われるということは、攻撃にスパイスを与えられると期待されてのことだろう。
アギーレ監督の武藤への期待度がわかる。
その期待を背負った武藤はアギーレ監督にプレーで応えることとなる。
後半からピッチに入りすぐに攻撃を活性化させると、51分には中盤でボールを受けそのままドリブルで駆け抜ける。
本田や岡崎が同じく走り込んでいたが、武藤は自分でベネズエラゴールへ向かい中央から左足を振りぬくとベネズエラのゴールネットを豪快に揺らした。

アギーレJAPANの初得点はFC東京の大学生Jリーガー武藤嘉紀が挙げた。
堂々たる己を出したゴールで初代表初ゴールを獲得した。

しかし、その後ベネズエラの選手の突破にディフェンスがしっかりと処理をしようとついていたにも関わらず後ろから追いかけ慌てて戻っていた水本が、後ろからのタックルでPKを献上してしまう。
もう少し冷静に判断しても良い場面だったものの水本のやられたくない!という気持ちが出てしまった場面。
与えてしまったPKは無情にも日本ゴールを揺らすこととなり、同点となった。

日本は期待の新戦力がその後躍動。
日本が生んだプラチナ世代柴崎が左サイドを駆け上がっていた岡崎のクロスを一見簡単に見えるが難しいボレーをワザありのHITでコントロールしゴールに突き刺した。
代表デビューにて初ゴール。柴崎の得点で2-1となり日本代表がリードを取った。

しかし、その後GK川島がベネズエラのミドルシュートをキャッチミス。
川島には珍しい正面にきたボールのキャッチ処理ミスに会場が静まり返った。

結局試合はこのまま終了。
2-2の引き分けに終わり、今回の2連戦は1分1敗という結果に終わった。


●2試合で4失点

結果的に日本代表は2試合で4失点という失点を重ねたことになり、この失点数はどう考えても多い。
そしてその失点の数々がミスから失った失点であるということが問題だ。

アギーレJAPANが始まりすぐの2戦ということもあり、当然連携も不十分でありフワフワした状況であった時間帯もありミスが連発した部分もあったであろう。
慣れない布陣と慣れない戦い方でミスが生まれてしまった部分もある。

ミスがミスを生む場面も多く見られ、失点に直接つながらなかったものの失点してもおかしくないようなミスは数多くあった。
代表慣れしている選手、代表で経験を重ねてきた選手であってもミスは多く今回目立ったように思える。

これはどうして起こってしまったのか。

アギーレ監督は自由にという言葉を使って選手たちの起用について語っていた。
選手たちの自由な発想も必要だと招集時に名言していたが、選手たちはアギーレ監督が明示した戦術、戦い方を実現しようというのが先行した結果ミスが起きてしまったのではないだろうか。
発想の転換がその場その場でうまく連結せずに「自由」をどこまで出して良いかわからない迷いからミスが頻発したのではないだろうか。

アギーレ監督は試合後、自由にサッカーをしてほしいと言葉にした。

自由にすることがアギーレサッカーの根本なのではなく、その自由の中でプレーする選手たちを見て見定めたいという意向なのだろう。
選手自身の発想力、アイデア、適応能力を観たいということなのかもしれない。

アギーレ監督が主とする4-3-3のシステムはまだまだ日本代表には馴染みがなく、うまくそのシステムをはめることができなかった。
明らかにそのシステムを無理やりはめてサッカーをしていたという戦いになっていたことがわかる。
システムにとらわれすぎた結果、選手たちの個が出ることなく終わってしまった。

失点は多くミスも多かったものの、守備の部分はさほど悪いという印象はなかった。
新しいことを取り入れている分、バタついた部分はあったものの状況と場合によって5枚から3枚といったように森重がキーとなり変化を魅せる守備は興味深かった。
ただし問題は森重はその位置の要員なのかということだ。
所属クラブではセンターバックをこなしているため、その位置のポジションを磨くことができない。
それは果たして適任なのだろうかという疑問は持つ。

そして気になったのは2戦通して中盤がないというところ。
ウルグアイ戦でも感じたこの現象はベネズエラ戦でも起きていた。
中盤でボールが収められないだけでなく、縦へのパスも入ってこないため、中盤がない。
間延びしてしまったそのスペースにベネズエラの選手たちがたくさん入り込み中盤は形成できない状況となり、そこでボールを動かずはずの細貝と柴崎は条件が悪くなりパスミスが多くなった。

こういった課題を持って次回の日本代表10月の戦いをどのように修正するのかが鍵となる。
今回起用された選手、そして起用されなかった選手、プレーをみて判断した選手…などアギーレ監督が選んだ23名の中で次の代表招集に呼ばれるのが何名いるかはわからないが、10月はなかなか対戦することのできないブラジル代表との試合が控えている。
そこで課題を見つけるだけでなく通用する部分、通用しない部分をものさしにする絶好の機会となってほしい。


●光った新戦力

前回のウルグアイ戦同様、今回も新戦力が光った。
日本が得点を取れたというのは大きな収穫であり、そのゴールを決めたのが武藤、そして柴崎であったということはとても大きな収穫だったのではないだろうか。
アギーレ監督が呼んだ新たな選手たちが結果を出したというのはアギーレJAPANにとって大きな光だ。

武藤も柴崎も自分の100%を出せたわけではないものの、それでも日本代表という場で「らしさ」をアピールできたことは今後にもつながるだろう。
若く、そしてフレッシュであっても日本代表常連の選手たちに負けるつもりはないと練習から積極的に取り組んでいた二人という印象が強いだけに、この結果に繋がったことは良かった以上の言葉は見つからない。

そしてこの二人がJリーグの選手であるということ。
海外でプレーする選手ではないだけに、そして新しい選手なだけに相手もスカウティングができていなかった可能性は高いが、それでもJリーグ所属の選手の今回の躍動はとても大きな意味があったと感じる。

 

まだまだはじまったばかりといっても、時間は無限にあるわけではなく、代表はいつでも短い期間の招集だからこそ新しいチームの成長は急務でなくてはならない。
日本代表のこれからの時間はそう多いわけではない。

Good!!(100%) Bad!!(0%)

この記事も読んでみる