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【Jリーグ】 地域のシンボル的存在へ スタジアムの今後 【欧州】

2014/07/18 10:14配信

Tomoko Iimori

カテゴリ:コラム

 

 


日本全国にはたくさんのスタジアムがあり、サッカーの試合が行われている。
Jリーグのホームスタジアムとなっているスタジアムを中心に、日本にはたくさんのスタジアムで観客を集める試合が行われているが、日本のスタジアムはまだまだサッカー文化としては遠く、これからのスタジアムの変化によって日本のサッカーへの浸透度が変わるといっても過言ではない。

スタジアムをただサッカー好きの場にするだけでなく、行政をも巻き込んだ形で根付かせていくことが課題となっている。

●求められるアクセス方法

2002日韓W杯が行われたことで、たくさんの観客を収容できるスタジアムが日本各地に建設され、今ももちろんサッカーの拠点として使われておりW杯基準のため、使い勝手もよくアクセスも良いスタジアムが多い。
しかしそれでも2002日韓W杯のために建設されたスタジアムであってもアクセスがさほど良くないスタジアムもある。

世界のスタジアムを見ると、高速道路のスタジアム専用のインターが設立されていたり、でんしゃが直接乗り込むことのできるスタジアム、駐車場がスタジアムの地下にあるスタジアムなどアクセスを十分に考えているスタジアムが多い。
こういった点に関してはクラブ規模やリーグ規模の話ではなく、行政が大きく関わってくる部分だ。
地域がサッカースタジアムやサッカーの試合を中心に街づくりをするという考え方。それはまだ日本にはない考え方であり、難しい部分ではあるがプロサッカーとしての歴史が100年以上ある国では地域=ホームタウンという意識づけがなされており、それを元にJリーグも100年構想という考え方で取り組んでいる。

良い例をあげると、日本の中でも有数のサッカーの地域、埼玉は埼玉スタジアム建設においてその地域を活性化させた。
埼玉スタジアムのために駅を新設し、浦和美園という駅を作った。
終着駅であり、始発駅にもなれることでスタジアムに向かう人々を多く運ぶことができる。
そしてもともとはほとんどなにもない状態の場所に建てたことにより、駐車場も多めに確保し、タクシーやバスも多く乗り入れられるようにした。
周辺の住民も協力的で試合の日になると自分の土地を開き、駐車場として運営している住民もいる。
もともと埼玉スタジアム以外はなくガランとしていた地域だったものの、ショッピングセンターも建ちサポーターや周辺地域の住民が多くた利用している。

トラックのないサッカー専門スタジアムであり、多くの収容人数を誇り、警備もしやすくアクセスも駅から距離はあるものの専用の道のようになっており、利便性が良い。
スタジアムの芝の質やスタジアムの造りなども良質であることから日本代表戦で使われることが多いスタジアムとなっている。

日本で一番サポーターが多いと言われている浦和レッズのホームスタジアムであり、海外からのサッカー好きが好む場所でも知られている。

●サッカー以外での楽しみ方を取り入れる

海外のスタジアムを見ると大型のショッピングセンターが併設されていたり、試合日でなくとも利用することのできる飲食店街が入っていたりとサッカー以外にも楽しめるものが併設されているスタジアムがある。
さらには住居が一緒になっているスタジアムもあるほどスタジアムがサッカーの日以外でも活用されたり、サッカー以外にも楽しめることがあるからスタジアムに向かうという理由にもつながる。
サッカーを観るために行く場であるのはもちろんだが、日本のスタジアムはスタジアムがあってその日をJリーグの試合興行のために借りて、そのスタジアムでクラブがさまざまなことを運営するというスタイルだが、海外ではスタジアムの運営サイドがこういった取り組みをし、スタジアム自体を活性化するようにしている。
スタジアム運営側がスタジアムを管理するだけでなく、スタジアムとして地域の人々にスタジアム以外の可能性も含めてアピールするとその地域のスタジアムへの考え方も変わってくる。

なかなか今の日本ではそういったことはないが、たとえばこれはクラブで行っていることだが、川崎フロンターレがホームスタジアムにしている等々力競技場ではフロンパークというエリアがあり、サッカー以外でも楽しめるように工夫されている。
何度来ても楽しめるようなイベントを多数毎回用意しており、将来的には遊園地のようにしたいという構想も持っている。
この取り組みは川崎フロンターレ側と川崎市が深く関係しており、根強い関係を築いているからこそできているものだろう。
クラブとしてという発信ではありものの、地域においてのスタジアムの可能性として拡げた形だ。

スタジアムはサッカーやコンサートなどの興行以外でも楽しめる場所。
普段の日常生活でも活用できるような場所として人々が気軽に行ける場所という位置づけになることが理想的だ。
もちろんそのためには運営費もかかるため、ビジネス的要素としては時間のかかることとなり、高い壁となっている。

●スタジアムの良さいろいろ

日本のスタジアムもまだまだ地域の中心的存在になっているスタジアムは少ないものの、世界に誇れるものもたくさんある。
日本のスタジアムが世界に誇れる部分。
それは芝の良さだ。

日本の気候は難しいと言われているが、グリーンキーパーの質が高くそして日本人の細かな農業技術が駆使されているためかなり芝の状態は良い。
中には時期によってかなり芝の状態が悪くなってしまうスタジアムもあるものの、基本的には芝の状態は素晴らしい基準だ。

そして日本のどの施設にも言えることで世界から絶賛されているのがトイレのキレイさだ。
トイレはさらに今全体的に改善されてきており、洋式トイレに取り換えるスタジアムが多数でてきている。
車いす専用トイレも多く設置し、トイレの数もスタジアム基準の中に取り入れるなどトイレの利便性はよく考えられている。

注目したいのは神戸の取り組み。
ヴィッセル神戸はエコプロジェクトとしてサポーターズシートに床発電システムを導入している。
サポーターが飛び跳ねるほど発電され、その発電した電気を使ってスタジアムの街灯の照明などの電気として使用している。

エコ活動はほとんどのクラブで取り組まれているが、サポーターの力を使っての発電システムは新しく画期的で世界的にも注目を受けた。

そしてコンサドーレ札幌のホームスタジアムである札幌ドームは、天然芝が屋内外に移動するボヴァリングステージというシステムもシャルケ04のスタジアムと同じようなシステムを持ち、世界初のドーム屋内型スタジアムとなっており、野球場とサッカー場を切り替えることのできる日本の技術を駆使したスタジアムとなっている。

Jリーグ百年構想の中でも、街のシンボルとしての存在感を掲げており、今後は行政や地域との密着から得られるようなスタジアムづくりをしていくことでサッカー文化がもっと日本に根付くことになるだろう。

●積極的な視察

Jリーグでは2010年からスタジアムプロジェクトとして欧州への視察を積極的に繰り返している。
多くの欧州リーグのスタジアムを周り、世界最高峰のサッカーをみる環境を視察。
来場者へどのような配慮がされているか、サービスが行われているか、そして地域のシンボル的存在になるためにはどういった取り組みがされてきたかをチェックしており、それをJリーグのスタジアムのあり方にいかすよう考えられている。
じょの視察には各クラブのスタッフがそのクラブのある自治体関係者も参加しているものの、酸化は強制ではなく集う形で行われているためこういった機会に参加しているクラブや自治体はサッカーを中心とした街づくりに積極的といえる。
社会貢献ができ、そしてプロサッカースタジアムとして憧れを持たれる場所へ。
地域全体の「特別な場所」としての取り組みが今後のJリーグの価値を変えることになるひとつの理由となるだろう。


自分が応援しているクラブのホームスタジアムはサポーターにとって大切な場所だ。
そして応援を続けていると全国のスタジアムに足を運びたくなるものだ。

スタジアムは特別な場所。

これからもっと多くの人の「特別」となるよう、Jリーグもクラブもそして自治体も取り組まなくてはならない。
サッカーが行われる日 と日本の各地で認識されそれが当たり前に大きな出来事となった時。

日本はサッカー先進国と言われるような国になることだろう。
サッカー好きとしてはそんな国の変化を待ち望んでいる。

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このコメントはレッドカードで退場となりました。

スタジアムの中での出来事しか取り上げていないのですね。
言い方は悪いですが、このようなサッカーファンの自己中心的な見解ばかりであれば、いくら待てど、地域での考え方が変わり、多くの人にとっての「特別な場所」になる日はまだまだ遠そうですね。

名無しさん  Good!!0 レッドカード25 2014/07/18|22:22

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