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【北海道胆振東部地震】 地震、被災からサッカーのある日常に戻るまで 地震当日、生活の確保 【第3回】

2018/09/10 21:51配信

飯守 友子 (CHANT編集部)

カテゴリ:コラム

北海道胆振東部地震が起きました。
札幌の中でも、被害が大きい地域で実際に被災。
普段の生活が、当たり前ではない日常が突然やってきました。

被災から、サッカーのある日常に戻るまで。
自身の経験を元に、防災のポイントをお伝えしながら綴りたいと思います。

第1回
【北海道胆振東部地震】 地震、被災からサッカーのある日常に戻るまで 第1回 地震前日、台風。【第1回】
 http://chantsoccer.com/posts/1580

第2回
【北海道胆振東部地震】地震、被災からサッカーのある日常に戻るまで 地震当日、長い一日。【第2回】
 http://chantsoccer.com/posts/1581

●水も電気も出ない現実に直面。食料確保と生活用品確保、そしてガソリン難民。

家の中に戻り、改めて部屋の中を見てまわりました。
その頃にはもう薄明るかったので。
壁掛けの時計が落ちていて、前日台風一過によって気温が上がっていたので開けたまま寝ていた窓が大きくズレて網戸も反対側の窓も開いてしまっていました。
洗面所の棚の物もすべて落ちていて、床に置いてあったシュレッターも倒れ紙屑が拡がっていました。

普段から、(意外と)心配性な私は、大きな地震がもし起きたら、となんとなく考え、
高い場所にあまり物を置かない、高い棚を置かないようにしていたので、
大きな崩れはなかったのですが、幸いだったのが冷蔵庫が開かなかったこと、そして台所の上部の棚に収納している食器類が出なかったこと。
ストッパーなどつけてなかったのですが、棚から食器が出なかったのは本当に良かったなと。
停電により掃除機も使えないので、ワレモノが出ても掃除することが難しかったと思うので。

普段からお茶はペットボトルのものを箱買いしていて、2リットルのお茶が6本あり、500mlのペットボトルの飲料も数本あったので
おそらくしばらく飲み物には困らないだろうと。ただ、水がないとできない料理もあり、このまま水がないのは困ると気づきました。
このまま水が出ないとトイレ等、生活の中で困ることがたくさんあるから水を汲みに行かなくてはという結論に至りました。

地震発生数日前、週に1度の資源プラスチックゴミ回収時に、たまたま出し忘れていたことで、2リットル&1リットルのペットボトルが大量にあったので、
それらを持って家の近くの公園に向かいました。
考えることはみんな一緒で、水が停まっているマンションの多くの住人たちがすでに公園の蛇口に列をなしていました。

電気も水もないなんて困りましたねー、と話をしていましたが
この時はまだ長引く覚悟はしてなくて。
でも段々と状況が深刻であるという情報が入ってきます。

電気の復旧には1週間かかるかもしれない。
そんな情報がLINEを通じて入り、驚きました。
「ってことは…水も1週間でないってこと?」

これは本格的に大変なことになってきた。と、その時にやっと危機感スイッチが入った気がします。
そして、まずは早めにと食料を求めてお店探しへ。
信号は止まっているけど、注意しながらでも車を出して探さないことことには どうにもならない。
我が家には車が2台あり、夫用と私用がありますが、私の車にはガソリンがあまり入っていなかったので、
ガソリンスタンドを探しに行きがてら、ちょっと買い物いってくる!と一人で家を出ました。

しかし、とにかくガソリンスタンドが営業していない。
24時間のところも営業していない。
考えてみると、ガソリンを入れるあの機械も…電気でまさか動いてる(;゜Д゜)と気づきます。
これは…まずいのでは…と思い始め、他の区や札幌近郊に行けば入れられる?と思ったものの
まさかの北海道内全域が停電と。地震の影響がなかった地域も停電!?なぜ!?とその時は理由も原因もわからずも、とにかくどの地域にも逃げようがない現実。
と、いうことは、どこに行ってもガソリンを入れることはできない…?
と危機を感じながら、道路に面したお店をみていくと、どこもすでに長蛇の列!列!列!!
みんな考えることは同じでした…。

一番列の長さが短いと感じたドラッグストアを見つけ、並ぶことにしました。
ドラッグストアにはさまざまなものがあるので、水とカップ麺、あと懐中電灯を長期で使うことも考えて予備の電池も必要だと思い、並びました。

気温が上がってきて暑いなと感じてきたときに、店員さんがお店のうちわを並んでいる人全員に無料で配布してくれました。
きっと店員さんも地震の被災者であり家族も生活も大変な時なのに、地震発生からたった数時間でお店を開けてくれるなんて…と考えると
本当にありがたく思いました。
なんとか物を届けたいと働いてくれる人がいるからこそ、購入することができるんだよな、と。
店内は地震によって棚から落ちた栄養ドリンクなどのガラスが片づけられた跡がありました。
きっと開店前にそれらを手やほうきを使って片づけて、拭き掃除もしたのだろうと。
本当に、感謝しかありません。

入場規制をして、店内がパニックにならないようにしながら買い物をさせてくれました。
1時間半くらい並んだ後、店に入ることができました。
買い物は1組5分以内と決められていました。
なので、とにかく必要なものはなにかと、並んでいる長い時間の中で考えていました。
水(1人2リットルを2本まで)と電池、水が使えないので食器が洗えないと思い紙皿と割りばし、レトルトのカレーとレトルトのごはん、
カップ麺とインスタントラーメンを数日を想定して購入しました。
女性は被災ストレス防止のために、野菜ジュースがあるといい、と店員さんが教えてくれたので、
野菜ジュースのペットボトルも購入。

その後、ツイッターで検索をかけて営業しているガソリンスタンドの情報を得ました。
向かったのですが、その時すでにもう大勢の人が押し寄せ、ガソリンは終了。
入れることができず、そのままスタンド探しのためにフラフラしていてもガゾリンが減るだけだと思い、家に戻ることにしました。

車の中には、いつでもスマホの充電ができるように車用の充電器があったので、運転しながらスマホを充電。
サッカー遠征時も、サッカーのある場所ってなかなかアクセスが悪いところも多いので、車を現地で借りて取材に向かうことも多いので、必ず車用の充電器を持っていきます。
スマホの充電はあっというまになくなってしまうので、電気を得ることは必須。
地震時は特に、情報を得るために絶対に必要と思っていました。テレビをみることができない状況なので。
しかし、電波塔も電気が必要で今は非常用で動いているけど、4時間後にどうやら繋がりづらくなるらしいよとの一報が。
こういうときは情報が錯乱するものなので、本当なのかなと半信半疑でありながら、もしそれが本当なら…どうしようと不安になりながら、家に帰りました。

そして、本当にあっという間にスマホの電波が悪く全然繋がらない状態になってしまったのです…。


・ポイント 食器棚には必ずストッパーを!テレビの耐震ジェルは本物。50インチのテレビがまったく倒れず。

地震が起きて家の中で大きな被害が出る1つの理由としてガラスが割れることにあると思います。
窓ガラスもそうですが、食器類が割れて散乱してしまった場合、足の踏み場に困りますし怪我をしてしまう可能性が。
なので、食器棚等ストッパーを付けられるところは必ずつけることが大切だと感じました。

そして我が家には居間、娘の部屋、私の部屋と3つのテレビがありますが
娘の部屋のテレビは32インチのもので、テレビの台のような部分が留められるようになっており、ビスで留まっていましたが倒れていました。
私の部屋のテレビは26インチのもので、なにも留まっていませんでしたが、やはり倒れていました。
今のテレビは50インチのもので、耐震ジェルを4点角に敷いてテレビ台に載せていましたが、倒れることなく無傷。
耐震ジェルおすすめです!!


・ポイント ガソリンスタンドのダウンは大変!ガソリン難民が多数!

電気が止まってしまったことでレジなども動かなくなり、ガソリンを供給できなくなるということで
多くのガソリンスタンドが閉鎖。車は充電もできますし、ちょっとした避難場所になり、避難する際にも水を運ぶ際にもなにかと便利になるということもあり
ガソリンさえ入れておけば安心という気持ちがあったと思います。
突然の地震によってガソリンが残り少ないという人たちは、みんなガソリンを求めていました。
しかし、ほとんどのガソリンスタンドがやっていない。
ツイッター等で情報を集める人が多数いたと思います。そこで営業しているというガソリンスタンドに車が殺到。
ずらーーーーーーっと数キロに渡る行列ができ、2時間待ちなんて普通。店員さんが残り少ない、列の後方の方たちは入れられないかもしれないと
その数キロもの列になった車1台1台に声をかけていました。
1000円分まで、10リットルまで、2000円分までと少しでも多くの人にガソリンが渡るように規制をかけてました。
ガソリンは常に満タン…とまでいかなくとも半分よりも上というのを日頃から心がけておくことが大切かもしれませんね。

・スーパーも良いけど、万能なドラッグストア さまざまなものが手に入る

まず食料、飲み物…と考えるとスーパーですが、ドラッグストアは万能でした。
水をはじめとした飲み物各種、災害時に使える保存食(カップ麺やレトルト食品、パン、この時は販売はストップしていたけど冷凍食品、乾麺など)がたくさんありました。
その他、赤ちゃんがいる家庭には必須なオムツ、長期の被災となると感染症などが心配になりますし、地震が起き液状化などが起きると空気中にさまざま塵などが紛れ込むらしく喘息の方や気管支炎などになりやすい方が大変なので
必要となるマスク類、水がない中で手を消毒できるウェットティッシュ、紙皿や割りばし、今回ガスが使えましたが、オール電化の方は必要となったであろうガスコンロやガスコンロ用のガス缶、ゴミ袋類や、被災時になにかと万能的に使用できるラップなど
生活に必要なものも食料も同じ場所で購入できるには非常にありがたかったです。

 

 

第4回 地震当日 思ったよりずっと早く実感した復旧 に続きます。

 

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