CHANT(チャント) 日本代表

日本代表、最終メンバー発表。国内最終試合 ガーナ戦で気になった疑問3点を振り返る。

2018/06/01 09:27配信

サカログ花子

カテゴリ:コラム


W杯のメンバー23名が発表され、いよいよ4年に一度のW杯に向けて
日本代表は最終段階に入りました。

メンバー選出に当たっては世論は賛否両論。
毎回メンバー選考に関してはさまざまな意見がありますが、ハリルホジッチ監督の解任からのドタバタ劇もあり
今回はより一層風当たりとしては厳しいですね。

直前に行われたガーナ戦。
日本代表は0-2で敗れ、内容もかなり厳しいものでした。
選手個々をテストしているという試合にしか過ぎなかったといっても過言ではないゲームとなり
今この時期にこんなことをやっていて良いの?という意見が思わず出てしまうゲームだったと感じています。

気になる点を挙げていきたいと思います。

・なにより気になった、ゴールキーパーの質問題。

世間ではシステムについての疑問が大きく取り上げられていましたが、なにより唱えたいのは
そこよりもゴールキーパー問題。

日本のGK事情は今本当に厳しい現状にあるといえます。
Jリーグでも国外から選手を補強し、外国人枠やアジア枠を使用して起用することが多くなり
日本人選手たちが定位置を獲れない時代になってきていますよね。
日本代表のゴールマウスを守る川島選手は、海外でプレーしていますが
川島選手は大会前に抜擢されW杯で守護神を務めた2010年から、今回で出場すると3大会日本代表のゴールマウスを守ることになるGKです。

その前には川口能活選手、楢崎正剛選手という日本を代表する2大GKがいましたが
日本代表のGKという点でみると、日本がはじめてW杯に出場したのが1998年。
20年という時を過ぎて、ほぼその3人が日本代表のゴールマウスを守ってきたことになります。

たった3人です。
それ以外にも定位置を奪うことにはならななかったもののゴールマウスに立ってきた選手はいますし
ゴールキーパーたるもの、それだけ固定となるポジションということなのかもしれませんが
それでも全然世界と戦えるゴールキーパーとはいえません。

ガーナ戦でも、PKをとられた場面。
あの場面は、川島選手が前に出た結果、PKを取られました。
前に出るのが悪いのではありません。
川島選手のようなゴールマウスから離れて状況によって前に出るGKを攻めのGKのように呼ぶ人もいますが
前に出るというリスクを背負って前に出るからには、必ずボールに自分が先に触れるという状況判断があるからこそ
出る、という選択をするのが当然です。

しかし、あの場面では前に出たにも関わらずボールに先に触ることができず、味方と交錯する形となってしまい
相手にPKを与えられ、決められてしまうという失態。

あってはならない痛恨のミスです。

先に触れないのなら、むやみに出ない。
世界のGKは…特に「動」のGK代表といっても過言ではないマンティスター・シティのエデルソン選手(ブラジル代表)などは
思い切って前に出るプレーでボールを止めますが状況判断にかなり優れており、必ず相手より先に触るからこそ
決定機阻止に繋がっていますよね。

あのような試合展開でチームが苦しい中で、最後の砦であるGKが判断ミスにより相手と交錯して
PKを与えるというのはチーム全体にかなり良くないメンタルを生むことになるので、もっと問題視すべきだと感じます。

あの一本で、と思うかもしれませんが、出る・出ないの状況判断は川島選手の課題の部分だと思います。

・3バックでやりたかったこと・できなかったこと

ガーナ戦一番の焦点のように問題視されたのが3バック。
なにがしたいのかわからないという意見も多くみられましたが、なにがしたいかという意図はハッキリしていたと思います。

3バック。センターバックの真ん中に本来ボランチの長谷部選手を置いた意図。
これは、長谷部選手がセンターバックの真ん中に入ること=リベロ。
リベロとは対人ではなく基本的にはフリーで左右の吉田選手・槙野選手やボランチが下がってきて対人となったときのフォローに入ったり
後ろから起点となるような動き出しをする役割。

そして左右に位置したセンターバック吉田選手と槙野選手のところからサイドで起点を作りたいという意図がありました。
Jリーグでいうとペトロヴィッチ監督のサッカーや森保監督のサッカーでいう3バックの構成ですね。
(それもあって今回はトゥーロン国際大会のU21指揮ではなく日本代表コーチを最優先だったのでしょうか?と思うくらい)

槙野選手は所属の浦和レッズで長年そのシステムでやってきたこともあり、左サイドは起点になる機会が多かったですね。
起点となるためのボールの出すタイミングの計り方や相手との距離感など経験を感じさせながら
長友選手と左で起点を作っていましたよね。

しかし、問題となったのは右です。
吉田選手も右で起点を作り出すため、いつもよりもずっと高いポジションに出ている場面が多くみられましたが
しかし、吉田選手は4バックのセンターバック、真ん中タイプのセンターバックのため効果的な起点を作りだすことが難しかったように
感じました。
と、なると右で起点を作れるのは…?と考えるとこの日試されることはありませんでしたが、浦和レッズで同じポジションをペトロヴィッチ監督時代に高いレベルでこなした遠藤航選手なのかなと。
そういったことも想定して、複数のポジションもこなせる遠藤航選手が最終23名のメンバーに選出されたのではないかと考えます。

3バックで真ん中にリベロを置きボランチやサイドハーフが一定のチーム内のルールを持って
攻撃的にチームを働かせたかったと思いますが、結果得点を生み出すことはできませんでした。

4バックで戦うことも考えて、ディフェンダーが多めに選出されていますが
ディフェンスという部分はチームで共有されるルールが必要な場所です。
攻撃はある程度ジーコ式のような自由な発想を持って選手たちが流動的に入れ替わりながらやってうまくいくこともあると思いますが
守備に関しては統一した共通意識を持って連動しなくてはならない部分だと思いますので、
そういった部分を本大会までのあと2試合とトレーニングでどこまで落とし込めるかという部分が重要となるのではないかと思います。

そして、GKが繋ぐということも重要になるかなと思います。

・選手テストの場という意味合いだけを持ったゲームでよかったのだろうか

西野監督となってはじめての試合ながら国内ラスト試合という、キワのキワ。
だからこそ選手個々の能力やテストの意味合いが強かったのも仕方ないのかもしれません。

しかし、本来は仮想セネガル。
W杯本戦で対戦するセネガルとの戦いを想定しての試合だったはずです。

例えば。

初戦コロンビアに敗戦し、勝ち点0で迎えたセネガル戦だったとします。
初戦を落とした日本としては、決勝トーナーメントを狙うには勝ち点3がほしいところ。
最低でも勝ち点1は必須。
という状況を仮想した時に、0-2の状況となったらどうしても追いつかなくてはいけない
超攻撃的な試合運びをどんなにつらくてもしなくてはならないのです。

どうしても勝ち点が必要な試合で、GKが判断ミスで相手にPKを与えるなんてことはあってはならないし
0-2となって攻撃的となるための選手交代で4-4-2となったなら良いのですが
選手の起用テストのために選手交代をしてピッチにいる選手たちでの構成として4-4-2となったというだけとみえる
試合途中のシステム変更。

特に0-2の状況から、絶対に追いつかなくてはいけないという仮想はない状態で
選手個々のテストという意味合い強いままその後も試合は続きました。

この時期、本来ならばそういったW杯で置かれるであろう状況を仮定して
試合を本番のように戦い、その時どういった指揮をとって試合を動かすか、点を取りに行かなくてはならない状況や
失点せずに進める方法などを模索するテストマッチであるべきです。

選手個々のテストをするなら当確するか否かというライン上にいる選手をスタメンで起用すべきだったのでは?
という素人ながら疑問を感じる部分もありました。

監督交代があったからこそ、残り数回の貴重な機会を存分に生かしてほしかったなと思います。


いよいよロシア大会がはじまります。
貴重な機会で得た課題をしっかりと持って、取り組み最高の準備をしてほしいなと思います。

個人的には
武藤嘉紀選手のギラギラした目が印象的でした。
絶対にゴールを奪ってやる、このチームで結果を出してやるという貪欲さといいますか
覚悟をもった戦う強い気持ちを感じましたし、応援したいと感じました。

 

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