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関東地方で記録的大雪 雪とサッカーについて改めて考える

2018/01/23 14:08配信

サカログ花子

カテゴリ:コラム

昨日、関東地方に大雪が降り積もり、全国的にニュースは雪情報で溢れました。
雪国の方々にとっては、日常茶飯事でも普段雪が降らないところで20センチ以上となる雪が降るとなると
やはり危険がたくさんあり、呼びかけが必要です。

自然による天候によって、雪が普段降らない場所にも雪が降ることがあります。
年間1.2度あるかというところですが、ここまで降り積もることはかなり珍しいです。

サッカーは基本的に雪でもやるでしょ、という意見が常にあります。
ドイツ等欧州サッカーでは雪が降る時期にやっているのだからという意見もありますが
そもそも雪が降るという文化がある地域と、雪について無知の地域とでは
雪対策がまるで違いますから、一概にそれを一緒にして考えることはできないと思うのです。

数年に1度あるかないかの大雪ですから、他の自然災害…例えば台風や地震など
絶対にくるとはわからない自然の力と一緒なので、脅威としてあらかじめ予測することは困難です。
ただし、こういった状況とサッカー観戦の日が重なっていたとしたら。

どういうことになるでしょうか。


・交通機関、アクセスがストップ

雪が普段降らない地域で雪が降ると、交通機関が乱れます。
雪が降らない地域だと、車やバスなど冬タイヤであるスタッドレスタイヤははいていませんし、電車の線路を除雪するような機械も
存在しません。

冬タイヤを穿いていない車が道でノロノロ運転をなんとかしようとする→バスやタクシーが動けなくなる→バスやタクシーの流れが悪いことで
普段よりも電車に乗ろうとする人たちが増える→電車も遅延からはじまり運行が難しくなる→タクシーやバスを利用したい人が増えるも動いていない
と、いうような悪循環が起きます。

昨日は大雪に備えて都内の各所では会社業務を切り上げて昼過ぎには帰宅命令が出るなどしたそうです。

それでも帰るのが困難となった人たちがいたのではないでしょうか。

交通機関だけではありません。
道路や歩道も非常に危険な状態となります。

雪国とは違い、除雪車がほぼありませんから、道の雪や歩道の確保ができません。
ですから、駅からスタジアムのアクセスも困難を極めることになります。

雪が降らない地域の道路は、雪国の道路とは違い水はけが悪くかなり滑りやすい状況になりますから
歩くにも困難、危険が伴うことになるでしょう。

・スタジアムの準備に無理がある

雪の中でもカラーボールを使ってプレーすることもありますが、プロの大会や大きい大会の全国大会などでは
できるだけピッチを出した状態で試合を始めようと努めます。
そのためあの広いピッチを除雪しなければなりません。
降り続く雪の場合は除雪してもピッチにまた降り注ぐことになり、難しくなります。

さらには、観客席の除雪も困難を極めます。
スタジアムには急な階段がいくつもあり、安全に上り下りするには平らでなければ安全とはいえませんし、
座席に雪がある状態で観客を迎えるのは無理があります。

大きいスタジアムになればなるほどに、試合運営が難しいという判断になることでしょう。

・そもそも、寒すぎる

雪が降るような気温の中で、試合2時間その前後を合わせると最低でも3時間。
自由席で応援するサポーターなどは朝から並ぶ人たちも多いので、それ以上の時間を
外で過ごすというのはかなり厳しいものがあります。

コア層が多いJリーグですから、どんなことがあってもチームのためにと耐える人たちが多いのも事実ですが
それでも、やはり環境が良い状態とはいえず雪が降っていることで、交通機関も乱れることが予想できるため
スタジアムに行く人たちが断念するということもあるでしょう。

試合中に雪が降ってきた等、雪のはじまりや積もるほどの雪ではない場合は開催しても問題なさそうですが
雪のない地域に雪がかなり積もるという事態になると、選手たちがスタジアムに着くことは容易ではなく、安全でもなく
ふつうに考えると、「中止」という事態になってしまうでしょう。


秋春制というひとつの方向性が提案されている中で、これほどまでの雪を想定しているのか!という声もあるかもしれませんが、
ここまでの雪は数年に一度のことで試合日に当たるということは確率的にかなり低く
台風や地震などの想定と同じ可能性だと思うので、さまざまな場合に対応できるようあらかじめ想定しなくてはなりませんが、
重んじる事例のひとつとは言い難いかもしれません。

しかし
雪への対応というのは、雪国と雪国ではないところで随分と大幅に違いが出るということも、忘れてはいけないのではないでしょうか。

雪国だからといって、想定以上の雪が降るシーズンもありますし
今回は雪が降らない首都東京でここまでの大雪が降ってしまったのであまり報道されていませんが
北海道ではいつも以上の寒波によって最高気温で-4度最低気温で-20度を下回る地域もあるそうです。
そんな中でサポーターが外で待機列を作るなんてこと…厳しいですよね。

雪の中でも、サッカーはできます。
しかし、プロサッカーの試合は興行でもありますから。
プレーする側だけでなく、そこに向かう観客も、その試合を楽しみにしてる多くの人たちの気持ちも含めて
Jリーグの1ゲームです。

ドイツでもやってるし!と言いますが、ドイツだってきっと雪がある試合とない試合どっちが良いかといえば
雪がない試合の方がいいはずです。

…と、大雪の関東のニュースを見ながら 雪とサッカーについて思う昼下がりです。

 

 

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