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2018年Jリーグを考える。現在のJリーグに持つ危機感。

2018/01/18 12:38配信

サカログ花子

カテゴリ:コラム


各チーム、キャンプに入っているところがほとんどですが、
ちょっと気になる点をあげてみたいと思います。
連日報道される移籍に関してや、新たな補強…監督交代や新体制…
見ていて、今のJリーグをどう感じますか??

・監督ローテーションはいつまで続くのか

Jリーグの名物といっても過言ではないような、Jリーグを代表する監督たちが昨季途中で解任されたり
任期満了を経て動いた年となりました。
例えば広島や浦和を率いたペトロヴィッチ監督が北海道コンサドーレ札幌を率いることに。
清水エスパルスやガンバ大阪を率いた、3冠達成経験を持つ長谷川健太監督がFC東京に。
など、昨季まで指揮した監督はもちろん、
FC東京や甲府で監督を務めた城福監督がサンフレッチェ広島の監督に、
セレッソ大阪の黄金世代を創り上げたクルピ監督がガンバ大阪の監督に、など
名物監督たちが就任しました。

結果を残した監督は、評価されその次が見つかるのは監督業としては当たり前のことでしょう。
しかし、Jリーグの中で同じ監督がグルグルと回ってる気がしませんか?
300名以上のS級ライセンス取得者がいるにも関わらずJ1からJ3まで54チームの中で
監督が巡ってると感じませんか?

海外のリーグのように、同じチームで長期にわたり指揮をするというチームがそろそろ出てきても良いかなとは感じます。
現在Jリーグで最長で監督を務めたのは10シーズンに渡ってガンバ大阪を敷した西野朗氏です。
世界では、27年マンチェスター・ユナイテッドを率いたファーガソン監督や、現在23年目を迎える
アーセナルのベンゲル監督などさらに長期政権の監督も存在します。

Jリーグでは、長期政権としてクラブの文化までをも創り続けていきそうなのは、
ジュビロ磐田の名波監督ではないでしょうかね。
選手時代も含め、チームをクラブを発展させ現在まだまだ発展途上中。
常に上向きになってきており、チームの人気も上昇し今ではチケットを取るのが一番難しいクラブと言われるほどに
常にホーム試合は満員です。
名波監督が長期に渡って築き上げていきひとつの伝説となるのでは、と感じます。

世界でみると、名将モウリーニョ監督は就任すると数年以内に必ず優勝するといわれるほどで
強豪クラブを率いて数年でまた違うチームへと移り変わっていきますよね。
そういった監督としての稼ぎ方といいますか、評価のされかたもひとつでしょう。

ただ、Jリーグはまだまだ発展途中です。
いろんなサッカーを取り入れることで、日本サッカーとして見つけ出す発見があるはずです。
例えばFC東京がイタリアから招へいし、現在ではサガン鳥栖の監督であるフィッカデンティ監督が落とし込む
イタリア特有の守備サッカーは、日本サッカーにとって新たな戦い方だと思いますし、
そういった新しい発見や落とし込みがあることで、日本サッカーは発展していくのではと感じるだけに
同じ監督をローテーションのように各チームが取り合うようでは、新しいサッカーの確立は難しいのかなと感じたりもします。

・外国人のローテーション、そして国外放出

近年、Jリーグで結果を出した外国人選手が他のチームに移籍するという連動が起き、
外国人シャッフルのように外国人選手もまたJリーグの中で移籍を繰り返している傾向にあります。

外国人選手は海外から助っ人外国人としてチームに加入するわけですから、当然日本人選手以上の活躍や能力を問われることになります。
外国から来ている以上評価=金額が大前提ですし、評価されれば上を目指すのは当然のことです。

それは海外のサッカーに挑戦している日本人選手にも言えることだと思います。
チーム愛がないわけではもちろんないですが、評価され大きなクラブに移籍する機会があるのなら
ほとんどの選手が移籍を選択することになるでしょう。

しかし、最近ではJリーグで成功した選手が中東や中国方面に買い取られていく傾向も増えました。
Jリーグの上位クラブで成功をおさめることで、中東や中国の強豪または富豪クラブに買い取られるという流れは、
お金がクラブに残るものの戦力として再び手に入れるには難しいものです。

現在Jリーグで助っ人外国人として成功している選手の多くが
Jリーグで何年もかけてプレーし結果を残してきた選手たちだけに、Jリーグに慣れ自分の良さを十分に発揮できるようになった選手たちが中心。
そういった時間をかけて強力となった外国人選手をポンッと再び買い取れるわけでもないだけに
その戦力を埋めるのはなかなか難しい状況にあります。

外国人選手としては、Jリーグで数年プレーして上位クラブに所属し結果を出すことができたら
さらに中国や中東の大きなお金が動く場所に移籍できるかもしれないという夢を持つことができるルートとして良いことなのかもしれません。
サッカークラブはあくまでビジネスですから大きなお金が動くことは非常に大切なことですが、次なるJリーグに慣れた外国人を探すことになるだけに
そういった傾向から、新たにブラジルなどから選手を発掘して連れてきてJリーグに慣れる時間を割くよりも
即戦力としてJリーグに慣れた結果を出せる外国人選手を好む流れになってしまっているのかもしれませんね。

・タイの選手が助っ人となるJリーグ

タイという国にとって、Jリーグそして日本代表は憧れる対象だといいます。
しかし、タイのサッカーの発展は近年めまぐるしくJリーグとしては良い提携かもしれませんが
タイのサッカーに追いつかれるところにきていることをJリーグはもっと危機感を持っていかなくてはならないのではないでしょうか。

北海道コンサドーレ札幌にタイの英雄であるチャナティップ選手が加入し、Jリーグで非常に活躍をみせました。
体の小さな選手ですが一生懸命に走り自分のできることをしっかりと把握してその特性を生かす姿をみると思わず応援したくなる、
素晴らしい選手だと思います。
チャナティップ選手はタイのムアントンに所属していましたが、タイの英雄だけにおそらく札幌での給料よりも何倍もの給料をもらっていたのではないでしょうか。
それでも憧れのJリーグでプレーすること、タイからJリーグで活躍することを目標にやってきて、本当に結果を出した。
それによってタイの選手の評価が上がり、今年はさらにタイで活躍する選手たちがJリーグのクラブに加入しました。

タイではJリーグチームの影響力が大きく、札幌のグッズが爆発的に売れたりチームの名前がタイで非常に有名になったり。
タイのメディアの数は非常に多くチャナティップ選手の周囲には常に多くのタイのメディアがついているようですから
そういったアジアマーケットを睨んだという方向性も持っているでしょうが、戦力としても認められたからこそ
他のクラブもタイの選手の獲得に乗り出したのでしょう。

これは数年前には考えられなかったことでした。
タイはまだまだ日本には追いつけないと思われていたからです。
しかし、近年の発展は本当にすごい。Jリーグがプロ化されてから急激に歩んできた道に少し似ているかもしれません。
逆に追いつかれる形となり、タイの選手を助っ人外国人として起用するまでになったJリーグの穏やかになってしまった発展を
どうにか伸ばす必要がありますし、資金に関しては中東や中国に劣っているマーケットになってしまっているだけに
アジアの中でのJリーグの位置もかなり危ういところに来ていると感じます。

このままでは日本サッカーの発展もかなり緩やかになってしまうどころか、追い越され衰退してしまうなんてことも考えられると思います。
今が良ければ良い、今が盛り上がって楽しければ良いではなく
発展を見込んだ今後を歩まなくてはならないのでは、と思うのです。

 

 

 


 

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