CHANT(チャント) 横浜F・マリノス

1年前の悪夢再び…齋藤学が横浜FM退団へ

2018/01/15 20:36配信

武蔵

カテゴリ:コラム

今からちょうど1年前、日本サッカー界に衝撃が走った。横浜FMのレジェンドである中村俊輔がジュビロ磐田への移籍を発表したのだ。

この青天の霹靂とも言える出来事に、多くのサポーターが涙を流し、レジェンドを失ったチームは空中分解寸前とまで囁かれた。

それから1年、堅守を武器に大方の予想を覆す好成績を残してきた横浜FMだが、再び悪夢が襲いかかる。

齋藤学の川崎F移籍が発表されたのだ。齋藤学と言えば、日本代表にも名を連ねる横浜FMの大黒柱。

アカデミーからの生え抜きだけあってサポーターからの支持も絶大だった。

今季からは中村俊輔の背負っていた背番号10を引き継ぎ、キャプテンとしてバラバラになりかけていたチームを牽引。

9月に前十字靭帯損傷の大怪我を負い、シーズン終盤を棒に振ったものの、早期復活に向けてリハビリに打ち込むその姿に数多くの励ましの声が寄せられていた。それだけに今回の移籍はサポーターの期待を大きく裏切る形となってしまった。

ただでさえ影響力の大きい選手だ。退団に対してファンたちが怒りの声を上げるのは何らおかしいことではない。

しかし、今回の件で特に問題視されているのが、移籍金の発生しないフリーでの移籍という点だ。

昨年の契約更新の際、海外挑戦の夢を捨て切れなかった齋藤は、複数年契約を断って単年での契約を結んだ。

つまり、今冬で齋藤と横浜FMは契約満了を迎え、フリーでの移籍が可能となったわけだ。これで前々からの希望通り海外挑戦のためにクラブを出て行くならファンたちもまだ納得できただろう。

しかし、結果は同じ神奈川県をホームとする川崎Fへのフリー移籍。ファンが失望するのも無理はない。

下部組織から育ててもらったクラブに対する恩を仇で返すような行為に各所から非難の声が噴出している。

もう一度チームを一つに

近年、主力の流出が続いている横浜FMだが、その根底には選手間に広がるフロントへの不信感が存在すると言われている。

そのきっかけとなったのが、シティ・フットボール・グループとの業務提携だ。

多額の累積赤字を解消するため、この事業グループの傘下に入った横浜FMはそれに伴って次々と改革を実行した。世代交代を掲げて、これまでクラブを支えてきたベテランを次々と放出。ディフェンスの要として奮闘する中澤佑二にさえ大幅な減俸を提示した。

こうしたクラブのマネジメントに対し、一部の選手たちが反発。両者の対立は深まり、クラブは徐々にその求心力を失っていった。

もちろん近年の主力流出がすべてフロントの責任だと言っているわけではない。クラブには周期というものがあり、時には無理矢理にでも世代交代を進めなければならないだろう。

しかし、横浜FMが今後の復権を目指すのならば、もう一度フロントを中心にチームが一丸とならなくてはいけないのではないだろうか。

チーム内に渦巻く不信感は放っておけばさらなる悲劇を生みかねない。失った信頼を取り戻すべく、横浜FMは今一度クラブの在り方について考えていかなければならない。

Good!!(60%) Bad!!(40%)

この記事も読んでみる