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長友佑都も苦言…高校サッカー選手権の過密日程問題

2018/01/13 19:51配信

武蔵

カテゴリ:コラム

前橋育英高校の優勝で幕を閉じた今年の高校サッカー選手権大会。96回にも及ぶ歴史の中で、これまで様々なドラマが生まれてきた。

仲間達とともに勝利を掴む者、反対に夢半ばで敗れてピッチに崩れ落ちる者、ピッチに立つことすらできず応援席で涙する者、すでに次の目標を見据えている者。様々な感情が入り乱れ、観ている者の心を揺さぶるその様は、もはや冬の風物詩と言ってもいいだろう。

そんな高校生たちの「夢の舞台」である選手権だが、いまその在り方について疑問の声が上がっている。

その原因となっているのが大会の過密日程だ。

決勝戦後の記者会見にて、流通経済大柏の本田監督が「プレイヤーズファーストを掲げているのだから、運営最優先ではなくて選手優先にしていかなくてはならない」と大会のスケジューリングについて苦言を呈していたが、それもそのはず。

決勝戦を戦った前橋育英と流通経済大柏は7日間で5試合の過密日程をこなしているのだ。こうした現状に対し、日本代表DFの長友佑都も自身のSNSで言及。

「もう少し選手ファーストで考えてほしいな。選手が潰れてからでは遅いよ」

と危機感を募らせている。

過密日程問題はなぜ改善されない?

過密日程問題に関しては以前から改善を求める声が上がっていた。

そうした声に応えて、徐々に選手ファーストの方向へ動き出してはいるものの、対策はまだまだ不十分と言わざるをえない。

なぜ過密日程はなかなか解消されないのだろうか。

その理由の一つが大会期間の拡張が難しいという点だろう。高校サッカー選手権大会はその名の通り高校生たちが主役の大会。

あくまでも彼らの本分は学業であり、大会は学校の授業と被らない範囲で行われることが原則となっている。

そのため、大会期間を引き延ばしたり、前倒ししたりするのが困難なのだ。また、1月にはセンター試験も控えている。

大学受験する部員のことを考慮すれば、なおさら大会期間の延長は難しいだろう。

より根本的な解決案を

ではどうすればいいのか。私は選手達の身体のことを考えるなら、より根本的な改革に踏み切っても良いと思う。

例えば、現行の県代表制から地方代表制に変更して参加チームを減らせば、各高校にかかる負担は少なくて済むはずだ。

または単純に試合時間を短くするのも良いだろう。

40分ハーフで行われているところを、30分、20分ハーフにすることで、選手達の負担をだいぶ減らせるのではないだろうか。

もちろんそうした改革により大会としての魅力が多少なりとも失われることは否定しない。

現在の超過密日程で行う短期決戦だからこそドラマが生まれるといった側面もあるのだろう。

しかし、選手達のことを第一に考えるならば、そうしたデメリットに関しては目を瞑ってでも改革に乗り出す必要があるのではないだろうか。

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