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「守備の要」から「攻撃の起点」に…モダンフットボールにおけるCB像とは

2018/01/11 22:33配信

武蔵

カテゴリ:コラム

CBに必要な能力と言えば、どのようなものをイメージするだろうか。

ストッパーとしての高い対人性能、広いスペースをカバーするためのスピード、屈強なFWに当たり負けしないフィジカル、ピンチを未然に防ぐ危機察知能力、そして空中戦における強さ。どれも正解だ。

しかし、モダンフットボールにおけるCBというポジションは、もはや守備ができれば務まるものではなくなってきているように感じる。

「守備の要」として相手の攻撃を確実に抑え込みながら、「攻撃の起点」としてチームのビルドアップに積極的に参加していく。

そういったオフェンス面での仕事も多く求められる時代なのだ。

マンチェスターCの躍進に見るCBの重要性

現在プレミアリーグで旋風を巻き起こしているマンチェスターC。

名将として知られるペップ・グアルディオラのもと、開幕から未だ無敗のまま首位を独走している。

そんなマンチェスターCの攻撃を最後方から支えているのが、オタメンディ、ストーンズ、コンパニといったCB陣である。

ビルドアップの際には積極的にボールを受け、長短のパスを駆使しながら攻撃の起点としての役割を果たし、時にはドリブルで持ち上がって攻撃に厚みをもたらす。ボールコントロールに難のあるタイプのCBでは決して実現できないフットボールである。

これまで何人もの守備的MFをDFにコンバートしてきたグアルディオラだが、いかに最終ラインにおける組み立て能力を重視しているかが窺える。

今でこそマンチェスターCで不動のCBとして活躍するオタメンディも以前はフィジカルを活かした守備を得意とするステレオタイプのCBだった。しかし、グアルディオラの下で指導を受け、今では現代版のCBへと変貌を遂げた。

明暗分かれたマンチェスターダービー

現代サッカーにおけるCBの重要性が顕著に表れた試合として、昨年12月に行われたマンチェスターダービーが挙げられる。

これまで攻撃の組み立てを担ってきたバイリーを怪我で欠いたマンチェスターUのCBを務めるのはロホとスモーリング。

ともにボールコントロールに秀でたタイプの選手ではない。それに対し、マンチェスターCのCBはコンパニとオタメンディである。

結局2-1でマンチェスターCが勝利を収めたこの試合だが、個人的には後方からのゲームメイクに大きな差を感じた。

最終ラインから細かいパスワークで相手のプレスをいなしながらビルドアップしていくマンチェスターCとは対照的に、マンチェスターUの最終ラインはボールを奪ってもプレスをかいくぐることができない。

その結果、無理な体勢からのロングボールが増え、単調な攻撃になってしまった。

このように現代サッカーにおいてはCBのゲームメイク能力がより重要視されるようになってきた。日本においてもこうした世界的なトレンドに倣って、より「上手いCB」の育成を考えていかなければならないかもしれない。

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