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記憶に残る高校サッカー選手権 感動をありがとう!前橋育英-流通経済大学付属柏

2018/01/09 09:33配信

サカログ花子

カテゴリ:コラム


高校サッカー選手権が終わりましたね。

高校サッカー選手権大会。
多くの名選手たちを輩出している大会であり、高校サッカーという舞台でプレーする選手たちの誰もが目指す
大きな大きな大会です。
その歴史はJリーグよりも深く、今のようにJアカデミーができる前はすべての選手が高校サッカーという舞台で戦い
この大会で活躍すること、勝ち上がることを目標としてきました。

今ではJアカデミーに進むことが第一選択とする選手たちも多いですが、
高校の部活という舞台で戦っている選手たちには、Jアカデミーにはない特別な舞台があるといっても過言ではないほど
この選手権には多くの夢と希望と感動が詰まっていますよね。

今年、決勝の舞台に進んだのは
流通経済大学付属柏高と、前橋育英高。

前橋育英高校は、群馬県の高校で、言わずと知れた強豪校。
70名以上のプロ選手を輩出しているといいます。

前橋育英といえば。
故・松田直樹選手をまず思い浮かべます。

その他現在Jリーグや海外で活躍する選手を多く輩出しながらも、これまで選手権優勝経験はなし。
昨年は決勝の舞台まで勝ち進みながらも、青森山田に大量失点を喫し敗れるという悔しい想いをした選手たち。
再び決勝の舞台にチャレンジできる勝ち上がりは、奇跡といっても良いかもしれませんよね。

得点を多く奪う攻撃の前育。
対するは、夏のインターハイを制した流通経済大学付属柏高。

選手権では10年前に全国を獲っています。
10年前にエースとして君臨したのは、大前選手(現・大宮アルディージャ)でした。
多くのゴールを決めた大前選手が大会の主役となってから10年。
再び決勝の舞台へと進みました。

10年前の優勝ばかりがクローズアップされましたが、3年前には選手権ベスト4まで進出し注目を集めました。
千葉県を勝ち上がるからには全国で優勝を、というくらい千葉県で勝ち上がるのは大変なこと。
市立船橋と2強というわけではなく、習志野や八千代など全国的な強豪校が犇めく千葉県を勝ち上がることは
至難です。
総体では、千葉県勢同士の決勝もあるくらいですから、その熾烈さがわかりますよね。

県代表1枠しかない高校サッカー選手権で代表権を獲得することは、とても特別なことです。
市船を倒してきたからこそ、千葉県を代表してきたからこそ、というプライドが強くあったはずです。

3年前の選手権ベスト4をみた世代が、今回の決勝へ進んだ世代だったかもしれませんね。
それ以上を目標にしてきた世代なのかもしれません。

守備の流経柏。

高校生のサッカーとは思えぬ、ハイレベルな戦いでした。
0-0のまま試合が進んでいきましたが、流経柏が前橋育英の強力な攻撃をおさえる形で試合は進みました。
後半に入り、勝利へ向かうため前へと出るために必要となる少しのリスクを、前育は見逃しませんでしたね。
攻撃へと出るときに出る少しのスペースから、攻撃へと転じ何度もゴールマウスをおびやかし
それでも全員の集中力で跳ね返す流経柏。

どちらも譲らないゲームは、ドラマのようにアディショナルタイムに動きます。
前橋育英のシュートを身を持って跳ね返したところ、ボールは誰もいないスペースへ。
そこへ走り込んだ選手がシュートを放ち、ついに均衡を破る決勝ゴールが決まります。

前橋育英が悲願の優勝。
前年に決勝で敗れたその悔しさを、次の年に優勝という形で乗り越えるという素晴らしい結果。
対する流経柏も、準優勝であるものの非常にレベルの高い、高校生でここまでのプレスと意識の共有ができるんだという
決勝に限らず落ち着きのある大人びたサッカーは、過酷な連戦の中でも質が高く非常に素晴らしく感動を与えてくれました。

前橋育英には、Jリーグに進む選手たちもいますし、これから大学に進んでいく選手たちも多いことでしょう。
流経柏の選手たちはその多くが流通経済大学サッカー部にてプレーすることになると思います。
4年前の選手権ベスト4まで進んだ選手たちが、今年は流経大で4年生になりますから、先輩の背中から学ぶことも多いかもしれませんね。

青春が詰まっていて、いつも感動がある高校サッカー選手権ですが
今年はさらに質の高い、素晴らしい戦いだったと感じます。

記憶に残る選手権でした。

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