CHANT(チャント) 日本代表

「俺を選べよ」本田圭佑の言葉に含まれた代表への思い

2017/12/25 20:02配信

武蔵

カテゴリ:コラム

UAEで開催されたクラブW杯は、大方の予想通り、欧州王者であるレアル・マドリードの優勝という形で幕を閉じた。

日本勢9年ぶりのアジア王者として注目を集めた浦和レッズは、初戦のアルジャジーラ戦でまさかの敗北。

残念ながら、多くのサッカーファンが期待したであろうレアル・マドリードとの対戦は叶わなかった。

その一方で、本田圭佑の所属するパチューカが大会3位に輝くという嬉しいニュースもあった。

本田は、初戦のアフリカ王者ウィダード・カサブランカ戦と準決勝の南米王者グレミオ戦にフル出場。

ともに延長戦までもつれ込んだものの、240分間を懸命に戦い抜いた。

右膝の負傷により3位決定戦では出場機会がなかったが、メキシコでの充実ぶりがうかがえる大会だっただろう。

そんな本田の発言が、いま話題を呼んでいる。

大会終了後のインタビューで、E-1選手権を戦った日本代表に対するコメントを求められたときのことだ。

韓国代表に1-4の惨敗を喫した日本代表に対し、本田は

「4失点はいまの日本を象徴している。

ヤット(遠藤)さんみたく引っ張る選手がいなくなって、海外組もいない。でもそれは韓国も一緒。何の言い訳もできない」

とコメント。

さらに、9月以降、代表から遠ざかっている自身の境遇については

「むかつくという感情はある。それが一番強い。俺を選べよと思う」

と、冗談交じりにではあるものの率直な感想を述べた。

本田の言葉から感じる強い意志

私は、E-1選手権を通して、日本代表にある違和感を感じていた。それは強いリーダーシップを持った選手の不在。

本田の言葉を借りるなら、「引っ張る選手」の不在である。大会を通して、選手達から「俺がチームを引っ張っていくんだ」という気概を感じることができなかったのだ。

その最も顕著な例が韓国戦だろう。この試合、日本代表の選手達からは自信の無さばかりが見て取れた。

どの選手もリスクを負うことを避け、ミスを恐れたような無難なプレーを選択。

リスクを承知で「試合をひっくり返してやろう」といった意志を感じるプレーは、ほとんど見られなかった。そして、その結果があの歴史的大敗である。

今回の本田圭佑の発言は、そんな不甲斐ない日本代表に対する危機感と、

「俺が代表に入れば、チームを正しい方向へ導くことができる」

という強い意志の表れなのではないだろうか。

そして、こうした強靭なメンタリティこそ、いまの日本代表にもっとも足りないものなのではないかと思う。

確かに本田はハリルホジッチの志向するサッカーに適した人材ではないかもしれない。

守備のインテンシティーやカウンター時のスピードは、浅野や久保といった他のライバルたちに劣るだろう。

だが、いまこそ彼のような強烈なパーソナリティを持った人間が代表には必要なのかもしれない。

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