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Jリーグが金曜開催導入を検討か…金曜開催のメリットとデメリットとは

2017/11/28 19:43配信

武蔵

カテゴリ:コラム

21日に行われた理事会後の記者会見にて、村井満チェアマンがJリーグの金曜日開催について議論していることを明らかにした。

現在、土日開催が一般的であるJリーグだが、毎節1試合を金曜日の夜に行うというのだ。会見では、あくまで議論の段階であり、まだ何も決定していないという言葉が強調されたが、もし金曜開催が正式に認められれば各チームとしても対応に追われることになるだろう。


そもそもこの金曜開催は今季からJリーグと放映権契約を結んでいるDAZNの要望によるものだと見られている。

村井チェアマンは

「DAZNに言われたから決めるということはない」

「Jリーグがハンドリングしていく内容」

と説明したが、10年間で2100億円という巨額の契約を結ぶビッグスポンサーの要望をそう無下にもできないはず。

今後、金曜開催が本格的に導入されることになるのか、注意深く観察していく必要がありそうだ。

DAZNの狙いとは

なぜDAZNは金曜開催にこだわるのか。それは試合時刻を分散させることで“潜在的な視聴者”の取りこぼしを防ぐためである。

こんな経験をしたことがないだろうか。チェックしたい対戦カードが2つある。しかし、試合時間が被っており、泣く泣く一方のカードを諦めなければならなかった。

この場合、メディアとしては、本来得られるはずだった視聴者を1人失っているということになる。

そうした“潜在的な視聴者”を取りこぼさないために、出来るだけ試合時間を分散させたいというのがDAZNの狙いなのである。

しかし、土日で全ての試合を行おうとすれば、少なからず試合時間が被ってしまうことも出てくる。そこで、金曜開催を取り入れることで、試合時間を分散させて、より多くの視聴者を獲得しようと考えているのだ。

世界中に多くのサポーターを抱える海外の主要リーグでは、既にこうした方法は一般的なものになりつつある。

現在では金曜開催のみならず月曜日に試合を行っているところもあるように、各リーグで視聴者数を増やすための工夫がなされているのだ。そうした世界的なトレンドに倣って、Jリーグも試合時間の分散のため、平日開催を検討しているというわけだ。

一方でサポーターからは不安の声も

金曜開催によりJリーグの視聴者数が増加するのは、リーグ全体にとって望ましいことである。

画面の前のファンたちはより多くの試合に触れる機会が得られるし、新たなファン層の獲得に繋がる可能性もある。そうしてJリーグを楽しむ人たちが増えていけば、Jリーグ、ひいては日本サッカーの活性化に繋がっていくだろう。

しかし、そうしたプラスの効果が予想される反面、各チームのサポーターたちからは不安の声も上がっている。

これまでは遠征してアウェイまで駆けつけていたサポーターも、金曜開催となれば、そうした遠出をすることも難しくなる。

特に都市部からアクセスしづらい郊外にあるスタジアムは、仕事帰りに立ち寄るにはハードルが高く、深刻な入場者数の減少にも繋がりかねない。そうなれば、都市部に拠点を置くクラブと郊外に拠点を置くクラブとの間の財政格差が広がってしまうことも考えられる。

たとえ年に数回の辛抱とはいえ、クラブやサポーターにとっては手痛いところだろう。

このように、Jリーグの金曜開催が及ぼす影響は、必ずしもプラスの面だけではない。もし金曜開催が決定されれば、各クラブが新たな客層の呼び込みに向けて対応を迫られると同時に、金曜開催の対象となったクラブに補助金を提供するなどリーグ全体でのフォローも必要になってくるだろう。

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