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クラブで好調維持するも…岡崎慎司が代表で生き残るためには

2017/11/14 18:23配信

武蔵

カテゴリ:コラム

今シーズンの岡崎慎司は何かが違う。

現在、プレミアリーグで12位につけるレスターシティ。そのチームの中で、ひときわ大きな支持を集めているのが岡崎慎司だ。

いまや代名詞になりつつある前線からのプレッシングや味方を活かすオフ・ザ・ボールの動きはもちろんのこと、今季の岡崎からはゴールへの意識がより強く感じられる。

そうした意識の変化は数字にも現れており、これまで9試合に出場して4得点をあげるなど、昨季を大きく上回るペースでゴールを量産している。

そんな今シーズン好調を維持している岡崎だが、ここ数ヶ月、日本代表メンバー入りを見送られている。

クラブでコンスタントに結果を残し、代表経験も豊富な岡崎をハリルホジッチ監督はなぜ頑なにメンバー入りさせないのだろうか。

W杯本番を想定した欧州遠征にも招集されず

W杯まで残り7ヶ月。日本代表は、現在、世界における自分たちの立ち位置を再確認し、W杯を勝ち抜くためのベストメンバーを見極める段階に突入している。

そうした意味で今回の欧州遠征は、これまでのテストマッチとはわけが違う。

ブラジル、ベルギーといった世界屈指の強豪国を相手に日本代表のサッカーがどこまで通用するのかを見極める非常に重要な遠征だからだ。

当然、ハリルホジッチ監督もこの欧州遠征を特別なものと考えており、現時点でのベストメンバーを揃えたはず。

そして、岡崎はそのメンバーから漏れてしまったのだ。

ハリルホジッチが重視する“現時点でのパフォーマンス”

ご存知の通り、ハリルホジッチ監督は就任以来、日本代表に様々な改革をもたらしてきた。

それまで志向してきたパスサッカーを刷新し、よりソリッドで縦へのスピードに長けたチーム作りへと舵を切った。

そして、その改革に伴い、ある種の“聖域”と化していた香川や本田を先発から外して、代わりに久保や井手口といった若手選手を積極的に登用してきた。


こうした事例からわかるように、ハリルホジッチ監督は過去の実績に囚われるような監督でない。

あくまで“現時点でのパフォーマンス”を最重要視し、期待に沿わない選手は躊躇なくメンバーから外してきた。

つまり、今回の招集見送りは、ハリルホジッチ監督の中で、現在の岡崎のパフォーマンスにまだまだ満足できていないことの証明ということになるだろう。

ハリルホジッチの求めるFW像

ハリルホジッチ監督就任以来、日本代表は4-3-3を基本布陣として戦ってきた。

前線からコースを限定して高い位置でボールを奪い、素早くサイドに展開してショートカウンターを仕掛ける。そうしたシステムにおいて、CFに求められるのは、前線でタメを作って味方のビルドアップを助けるポストプレイヤーとしての役割だ。

そして、それを高いレベルで実行できるのが、いま岡崎に代わってCFのポジションに収まっている大迫勇也なのである。

大迫はハリルホジッチ監督が求める理想のFW像に最も近い選手だ。確かなテクニックと懐の深いキープを駆使して、前線でボールを収めてくれる大迫の存在は、もはや現在の代表に必要不可欠と言ってもよい。

また、独力でゴールを奪う個人技も持ち合わせており、日本代表の攻撃を牽引する存在になりつつある。

一方、岡崎は大迫のような前線でボールを収めるターゲットマンというよりは、ピッチ上を走り回って周囲の選手をサポートする、いわばチームの潤滑油としてのプレーを得意とする選手。

本来は2トップの一角で周囲をサポートしながら、ボックス内に入り込んで自身もゴールを狙うというのが理想的な起用法であり、まさにレスターでの役割がそれだ。

しかし、現在の日本代表では、ハリルホジッチ監督が現行のスタイルを崩さない以上、否が応でも1トップとしての適正が求められる。

岡崎が再びハリルホジッチ監督の信頼を取り戻すためには、1トップの位置で最低限のタスクをこなしながらも、自身のストロングポイントを押し出していく術を身につけなくてはならないだろう。

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