CHANT(チャント) 日本代表

ハリルジャパン、最強セレソン相手に完全なる力負け…

2017/11/13 18:38配信

武蔵

カテゴリ:コラム

文字通りの完敗だった。フランスのリールで行われた日本vsブラジルの親善試合。

他の追随を許さない圧倒的な成績で南米予選をパスし、ロシアW杯優勝候補最右翼とも言われるブラジル代表に、ハリルジャパンがどれほど食いさがることができるのか注目が集まったが、結果は1-3の完敗。

前回のW杯での敗戦を糧に成長した自分たちの姿を見せたいところだったが、逆に歴然たる力の差を嫌というほど見せ付けられる形になってしまった。

前半の3得点で勝負あり

まさに日本代表の目指すサッカーをブラジル代表に体現されてしまったような前半だったと言えよう。

中盤に長谷部、山口、井手口を並べ、9月のオーストラリア戦で見せたようなカウンター主体のスピーディーなサッカーを展開したかった日本代表だったが、徹底的に組織化されたブラジルのサッカーを前にそんな目論見は儚くも崩れ去ってしまった。

前半10分、ブラジルは吉田の不用意なファールでPKを獲得。それをネイマールが冷静に沈め、幸先良く先制点を上げる。

その後、どうにか追い縋ろうとパスを回しながら攻撃の機会を窺う日本代表に対して、ブラジル代表はFWのジェズスから積極的にプレスをかけて日本に自由を与えない。

そして、中盤の位置でボールを奪うと、一気にギアを上げ、流れるようなカウンターから何度も日本ゴールに襲いかかった。

その象徴が2得点目の直前のプレーだろう。

自陣深くでボールを奪ったブラジルは、ウィリアンのドリブルで一気にボールを前線まで運ぶと右サイドをオーバーラップしてきたダニーロへ。

ダニーロのクロスをネイマールが頭で落とし、それに反応したジェズスが倒され、この日2本目となるPKを獲得した。

このPKは川島がストップするも、CKのこぼれ球をマルセロに決められ、あっという間に0-2となってしまう。

開始早々に2失点を喫した日本代表は、まるで腰が引けたように、なかなかラインを高く保ったハイプレスを展開できない。

そんな中、またしてもブラジルがロングカウンターからチャンスを作る。

前半36分、自陣で久保からボールを奪うと、そのままスピードに乗って日本陣内へ。

一度は吉田がクリアするものの、こぼれ球を拾われ、右サイドからのクロスをジェズスに合わせられて0-3。

前半の45分間だけで世界トップレベルのチームとの差を十分すぎるほどに見せつけられてしまった。

試合後の指揮官の発言に「?」

ハリルホジッチ監督は試合後、両チームに力の差があったことを認めた上で「後半だけを見れば我々が勝っていた」と手応えを口にした。

果たして本当にそうだろうか。

確かに試合のうわべだけを見れば、後半に関しては「勝っていた」と言えるかもしれない。

槙野の得点で1点を返した日本は、その後も浅野のシュートなど、いくつかの決定機を作った。

守備でも前半のように鋭いカウンターから自陣深くまで攻め込まれるシーンは少なく、

高い位置からの効果的なプレスで相手の攻撃の芽を摘むことができていた。

しかし、これを善戦と捉えるのは、あまりにも楽観的だ。

前半終了時点で大量のリードを奪っていたブラジル代表は、後半、明らかに流してプレーしていた。

本田圭佑のブラジル戦に関するツイートを引用するなら、完全に「リラックスモード」に入っていたわけだ。

そんな本気とは程遠いブラジル代表に対して「通用していた」というのは、少々ポジティブすぎるように感じてしまう。

もちろんピッチ上で戦った選手たちが最も分かっていることだとは思うが、今回の惨敗を受けて、今一度、地に足をつけて自分たちを見つめ直してもらいたい。

まとめ

前半に見せつけられた残酷なまでの力の差。それが今の日本と世界との正確な距離なのだ。

パスやトラップなどの基礎技術はもちろん、チーム全体が連動した前線からのプレス、ファーストディフェンダーのコースの切り方、3人目の動き出しの早さ、攻撃のスイッチの入れ方。

ブラジルはあらゆる面で日本に足りないものを突きつけてくれたはずだ。その現実をしっかりと受け止めて、W杯本選までの残りの7ヶ月をどうやって過ごしていくのか。まずは15日のベルギー戦で、今回浮き彫りになった自分たちの課題をどこまでクリアしてくれるかに期待したい。

Good!!(100%) Bad!!(0%)

この記事も読んでみる