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【セレッソ大阪】 今一度、注目したい。ゴール数だけがすべての評価ではない 柿谷曜一朗の現在の役割と可能性 【ルヴァンカップ決勝】

2017/11/01 21:12配信

飯守 友子 (CHANT編集部)

カテゴリ:コラム


ルヴァンカップ決勝は、新時代の幕開けとなる。
タイトルを獲得したことのないチーム同士が、悲願である頂点に挑む戦いは
11月4日 埼玉スタジアムで決戦を迎える。

先日、欧州遠征に臨む日本代表の発表があったが、
セレッソ大阪から選出されたのは、現在リーグで得点王争いをしている杉本健勇、日本代表のボランチに欠かせない存在となっている ハリルホジッチ監督の申し子的存在である山口蛍。

日本代表という場に、最近では名を連ねることはなくなってしまったが
今回の日本代表発表には大きな転機になるかもしれないと感じる選出が含まれていた。

この日本代表で転機が起こったとするならば。
再び違う視点で注目を集めることになるかもしれない。
そして、日本代表に選出されていなくとも。今季ゴールを多く量産していなくとも。
その存在は日本を代表する天性の持ち主であることに、間違いはない。


W杯前大会であったブラジルの地で、悔しい想いを噛みしめ
4年後に再び―。と誓った選手がいる。

セレッソ大阪のエースナンバー8を 命懸けで背負う 柿谷曜一朗だ。

●ゴール数やボールを持っているだけが、選手の評価でも結果でもない。

日本代表に、浦和レッズ興梠慎三が選出された。
ここに日本代表選出における「変化」が隠れていると感じるのだ。

興梠は、ボールを持たないところでデイフェンスを引き連れる動きや、
ファールをもらいマイボールにしたり、マイボールでボールをピッチラインから切ることのできる選手であり
チームのために、ボールを持たないところで様々な駆け引きやフェイクを入れ、ゴールを導き出すための動きをする。

興梠と対戦したディフェンダーは「こんなに頭の良い動きをする選手がいるのかと驚いた」「考えさせられる動きだった」といったコメントを残している。
こういったボールを持っていないところでの動きを計算しながら動くFWは、日本人ではなかなかいない。

しかし、柿谷曜一朗はタイプは違うが、用語的にいうとこのプルアウェイ、プッシュアウェイと呼ばれる動きを
計算ではなく天性的なものとして、動くことのできる選手だ。

今季、柿谷は最前線ではなく左サイドに位置している。
柿谷本人が決めるゴール数が減っていることを、結果を出していないように捉える人もいるかもしれないが、
なぜ左サイドにユン監督が柿谷を配置するのかをまずは知らなくてはならない。

柿谷の利き足は右足。
右足利き足の選手を左に位置させる利点の大きな理由のひとつとして、サイドから中に行きやすいという利点がある。
日本のサッカーではサイドの深いところにボールが動き、サイドからセンタリングがあげられる攻撃が良く見られるが、
サイドに深く切り込めば切り込むほどに、相手にとってはゴール前で構えるには守りやすくなる。
サイドからクロスが上がってくると読めることで、真ん中やマイナスの位置にいる選手にマークに付き、準備をして守備を合わせられることと、こぼれ球に警戒をすることというシンプルな守備で守ることが可能だからだ。

なによりも中に入り込まれ、ゴール前で人数多くパスを繋がれたり、中を通すようなパスを入れられることの方がよっぽど嫌であるはずなのだ。
だからこそ、サイドからテクニックを持って中に入ることのできる柿谷を配置しているのではないかと推測する。
特に左サイドからだと、右利きの選手は相手のディフェンダーが右利きで対峙した場合、ボール数個分ピッチの中央寄りにボールを持つことができ、
ディフェンダーを交わしやすく、足のアウドサイドを含め多彩にボールを操る柿谷が中に勝負に行くことが効果的となる。

利点はまだある。
中央に配置された選手は右も左も前も後ろもバランスをみながら全方向をみなくてはならないが、
サイドにポジションを置くことで、左サイドなら自分より左は当然のことながらピッチラインの外となるため、意識を左には置かなくても良い時間が増える。
相手にとっても、左の位置からの動きは前か中かと対応しやすくなるため、限定された方向の中で戦わなくてはならないが
1方向を対応しないだけで選手としては言葉は安易だがラクなのだ。

その余裕から生まれるボールをもらうまでの動きや、ボールを出してからの動きという部分がチームにとってプラスとなっていることもあり
現在リーグ2位となるセレッソ大阪の得点力の原動力の一因となっていることは間違いないであろう。

ハリルホジッチ監督が指揮する日本代表は、最前線であるポストプレーヤーにボールをおさめ
そこから2列目の選手たちが飛び出していくようなスタイルの選手の選出が目立っていた。
今回ももちろんそれが基盤としてあるのだろうが、浦和レッズから興梠や長澤といった一人でボールをマイボールにできる、一人でボールを取られずに保つことができる、
ボールのないところでの貢献度や技術が高い選手を選出したことは、柿谷にとっても光が射すことに繋がるのではないかという可能性を感じさせる選出だった。

違うチームの違う選手の話は全く関係のないように思えて、そういったタイプの選手を日本代表に必要だと動いたということに繋がりがあるのだ。


確かに今季、柿谷はゴールが少ない。
しかし、今季の柿谷の役割はゴールを獲ること、という重点ではなく、チームにゴールを生むこと。
チャンスを
決定機を
効果的な攻撃を
生み出すことにあるのではないであろうか。
確かに、ゴールの数は前線の選手たちにとって重要な数値である。だが、ゴールが決まるにも必ず過程が存在する。

その過程を生み出すこともできて、ゴールを決めることもできる。
さらに、柿谷は努力を重ねるだけでは見えない天性のアイデアを持っている部分も、大きな武器だ。


ルヴァンカップ決勝―。

注目は何事も数字から生まれる話題に寄りがちだが、
命を懸けているといっても過言ではないほどに愛してやまない、そして憧れを抱いてきたセレッソ大阪で
全員で頂点を極めると強い決意を持った、日本を代表するサッカーの神の申し子 柿谷曜一朗に
今一度、重点を置き、注目したいと思う。

Good!!(91%) Bad!!(8%)

同感です。 ただ柿谷は左右遜色なく使える選手です。プロフィールには「両利き」と書いてほしいと思っています。 ハりル氏はなぜ一度も呼ばないのか?ご自分が采配された東アジア杯は惨敗でした。優勝した前回のビデオをご覧になっていないのでしょうか?柿谷はメンバー構成やその時々の状況に応じて動ける選手です。使われる時か使う時か・・・賢いです。重責を担って、セレッソをJ2から引き上げ、今上位につけるまでチームを支えています。海外で自分の事に専念出来る選手の方が、ある意味楽だと思います。彼はいろいろな面で成長しました。まだ27歳、代表に是非呼んでいただきたいです。ベルギー戦の浮き球のクロスは見事でした。

名無しさん  Good!!0 イエローカード0 2017/11/03|11:27 返信

サッカーの神様は背番号8に最高の結末を準備しているはず。だから私も渾身の力で応援します❗

ishi245  Good!!2 イエローカード0 2017/11/01|21:26 返信

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