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上海上港との死闘を制し、浦和レッズがACL決勝に進出!

2017/10/23 17:49配信

武蔵

カテゴリ:コラム

日本勢が久しく遠ざかっていたアジアの頂点に、浦和レッズが手をかけた。

18日、Jクラブでは唯一準決勝までコマを進めている浦和レッズがACL準決勝2ndレグに臨んだ。

上海上港をホームの埼玉スタジアムに迎えた浦和レッズは、11分にラファエル・シルバがゴールを奪い1-0で勝利。

アウェイで行われた1stレグと合わせてトータルスコア2-1で、日本勢としては10年ぶりとなる決勝進出を決めた。

浦和レッズは上海上港の攻撃陣をいかに押さえ込んだのか

上海上港のストロングポイント、それは言うまでもなく“ブラジルトリオ”を中心とした攻撃陣だ。

司令塔のオスカル、絶対的なゴールゲッターであるエウケソン、そしてナンバー10を背負うフッキを擁する攻撃陣は大会屈指の破壊力を誇る。

事実、1stレグでは何度もゴールを脅かされ、フッキには一瞬の隙を突かれてミドルシュートを決められてしまった。

だが、今回の2ndレグでは一転、浦和レッズは終始上海に押し込まれながらも、ほとんど決定機を作られていない。

彼らは先日の試合から何を学び、何を修正したのだろうか。

1stレグとの大きな違い、それはバイタルエリアで相手にスペースを与えなかったことだ。

1stレグでは目の前の相手に仕事をさせないことに集中するあまり、本来の持ち場からつり出されてしまい、

相手の自由自在なポジションチェンジから自陣にスペースを空けてしまうシーンが目に付いた。

その結果、CBの前のスペースへ侵入を許し、何度もピンチを招いてしまったのだ。

しかし、今回の2ndレグでは1人ひとりが目の前の相手に自由を与えないよう厳しくチェックをかけながらも、ポジションチェンジには冷静にゾーンで対応。終始スペースを与えることなく、コンパクトな守備を実行することができた。

その甲斐あって、フッキやオスカルは常に狭いスペースでのプレーを余儀なくされることになり、試合が進むにつれてボールを求めてポジションを下げていく。こうなったら、浦和の術中に嵌ったも同然。

もっとも怖い選手たちを自陣ゴールから遠い位置に追いやることで上海自慢の攻撃力を半減させることに成功し、見事、無失点で試合を締めくくることができた。

こうした浦和の組織的な守備には敵将も思わず舌を巻く。試合後の記者会見で上海を率いる名将ビラス・ボアス監督は

「浦和の守備は非常に良かった。スペースが空いたらすぐ封じる対策は、私から見てもとても良かったと思う」

と、浦和レッズの規律づけられた守備を素直に賞賛した。

改めて再確認するデュエルの重要性

前述した組織的な守備もさることながら、浦和レッズメンバーのデュエルの強さも特筆すべきだろう。

一試合を通してフッキとマッチアップした槙野は、素早い寄せと激しいフィジカルコンタクトで元ブラジル代表をほぼ完璧に押さえ込んだ。

槙野以外にも、この日、不慣れなRSBとして先発出場した遠藤やCBを務めた阿部、マウリシオ、アンカーとしてチームを支えた青木など、各個人が目の前の相手に対して気持ちの込もった守備で対応。

個人技で勝ると思われた上海の攻撃陣に対して一歩も引けを取らないどころか、むしろ封殺したと言っても過言ではないパフォーマンスを披露した。

この日、視察に訪れていた日本代表監督のハリルホジッチ氏も浦和レッズの戦いぶりには大変満足した様子で、

「すごい試合。守備のハードワークがすごかった」

と絶賛。奇しくもハリルホジッチ監督が掲げているフットボールを体現する形となった。

アジアの頂点へ

見事ファイナルまで駒を進めた浦和レッズだが、決勝のアルラヒルも一筋縄ではいかない相手だ。

相手の確かな実力はもちろん、中東での過酷なアウェイマッチなど、困難は多い。しかし、今回のようなサッカーを披露できれば、必ず優勝まで手が届くはずだ。2008年のガンバ大阪以来となるアジアの頂点まであと2戦。浦和レッズの最後の戦いが始まる。

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