CHANT(チャント) 日本代表

【U-17日本代表】W杯はベスト16で敗退…強豪を前に示した可能性

2017/10/19 18:56配信

武蔵

カテゴリ:コラム

2000年以降に生まれたメンバーで構成されるU-17日本代表、通称“00ジャパン”のW杯挑戦はベスト16で幕を閉じた。

ホンジュラス、フランス、ニューカレドニアと同じグループEを1勝1敗1分けの2位で突破したU-17日本代表は、決勝トーナメント1回戦で優勝候補の一角であるイングランドと激突。

90分間をスコアレスドローで戦い抜き、勝負はPK戦までもつれ込んだものの、トータルスコア3-5で敗れ、若き日本代表はベスト16で力尽きた。

強豪イングランドに善戦したが…

敗れたとはいえ、同世代トップクラスのタレントを揃えるイングランド代表をPK戦まで追い詰めたのは間違いなく善戦したといえるだろう。

ただ、試合の主導権を握ったのはやはりイングランドだった。序盤からロングボールを中心に日本のバックラインに揺さぶりをかけてくるイングランド。

14分には平川のミスを見逃さずボールをかすめ取ると、リアン・ブリュースターへ繋ぎシュート。26分にはフィル・フォデンのスルーパスに反応したブリュースターのニアハイに放った強烈なシュートがポストを直撃するなど、決定的なピンチを作られた。

しかし、日本代表も一人ひとりが粘り強くボールに食らいつき、何とかスコアレスのまま後半へ。

後半も主導権を握られる戦いを強いられるかと思われたが、酷暑の影響もあってか、イングランド代表にも徐々に疲れが見え始め、久保や途中交代で入った椿が起点となり、試合の流れが日本に傾き始める。

69分には福岡からヒールパスを受けた久保がバイタルエリアに侵入してシュート。75分にはエリア中央でボールを受けた宮代がゴールを狙う。

87分には右サイドからのクロスに宮代が合わせるなど、立て続けにイングランドゴールへ迫った。

終盤は日本がゲームを支配しつつもゴールを割れないまま、勝負はPK戦へもつれ込む。

イングランドが全員成功させたのに対し、日本は3番手の喜田がセーブされ、トータルスコアは3-5。

強豪相手に最後まで必死に食らいついた日本だったが、最後は悔し涙を流すこととなった。

鍵となったのは“組織の力”

「ボクシングでいうならクリンチしながら、じわじわとこちらのペースに持っていくプラン」

試合後、森山監督はほとんどプラン通りにゲームを運ぶことができたと語った。

「個」の力で劣ることを素直に認め、まずは自陣に守備ブロックを敷き、全員で粘り強く守る。そして、相手のスタミナが尽きてきた終盤に勝負をかける。

そんな意図を選手たちからも見て取ることができた。

粘り強く、泥臭く。森山監督が根気強くチームに植え付けてきた意識である。

2年半という時間をかけ、フィジカル的に世界と戦える集団へとチームを変貌させてきた。今回のイングランド戦では、その成果が随所に垣間見えた。

圧倒的な局面打開力を持った世界のプレイヤーに対して、粘り強く食らいつき、最終局面では身を挺してゴールを守り抜く。

最後は惜しくも敗れてしまったものの、「個」の力で劣る相手に対して日本代表が見せた「組織力」は、間違いなく今後世界の強豪と渡り合う上でのヒン

トになったはずだ。

それでも遠い世界の背中

ただ今回の敗戦を善戦として片付けてしまうのは、あまりに乱暴だ。

それほどまでに日本と世界の強豪国との間に大きな隔たりがあったのは間違いない。

単純なフィジカルコンタクト、状況判断のスピード、トップスピード時のプレーの正確性、あらゆる面で差を見せつけられた。

メンタリティー1つ取ってもそうだ。前半、イングランドが前線からプレスを仕掛けて来る中で、日本は中盤やバックラインで安易なミスを連発。

自ら自分たちの首を絞めるゲーム展開にしてしまった感は否めない。

それに対して、イングランド代表は押し込まれる展開になっても慌てずに自分たちのプレーを淡々とこなしていた。

想定外の状況下でもパニックになることなく平常心を貫くメンタリティー、それは頭で分かっていても簡単に手に入れられるようなものではないだろう。

選手たち自身も今回のW杯を通して、世界との差を肌で感じることができたはずだ。今後彼らがどのように世界のライバルたちとの間にある溝を埋めていくのか、期待しつつ見守っていきたい。

Good!!(100%) Bad!!(0%)

この記事も読んでみる