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【川崎フロンターレ】1stレグのリード守りきれず…ACL無念の準々決勝敗退

2017/09/17 21:51配信

武蔵

カテゴリ:コラム

9月13日、ACL準々決勝浦和レッズvs川崎フロンターレの2ndレグが行われ、浦和レッズが川崎フロンターレを4-1で破り、ACL準々決勝進出を決めた。

日本勢の準決勝進出は2015年のガンバ大阪以来2年ぶり。

準決勝はフッキやオスカルといったスタープレイヤー擁する難敵・上海上港とのカードとなるが、ぜひ日本勢の意地を見せつけてもらいたいと思う。

一方、川崎フロンターレとしては悔しい敗戦になっただろう。

1stレグを3-1で制して圧倒的優勢かと思われたものの、大逆転の末、辛酸を舐めることとなった。

準決勝進出に向けて準備万端かに見えた川崎フロンターレ、何が彼らの歯車を狂わせたのだろうか。

勝負を分けた“退場劇”

前半途中までは確かに川崎フロンターレのペースだった。

試合開始早々、攻勢に出る浦和レッズの攻撃を上手く受け流しながら、要所要所でカウンターの機会を窺う川崎。

そして、前半19分、中村憲剛のスルーパスに抜け出したエウシーニョが先制点を挙げる。これで合計スコア4-1。

川崎フロンターレが準決勝進出をほぼ手中に収めたかに思われた。

その後もカウンターで追加点を狙いながら、より前がかりに攻めてくる浦和レッズの攻撃に対応。

前半33分、矢島の鋭いスルーパスから興梠に1点を返されるものの、依然として川崎優勢の図式は変わらないように見えた。

しかし、前半38分、川崎フロンターレの歯車が狂い始める。ルーズボールに突っ込んだDF車屋が足を振り上げ、一発退場となったのだ。

裏目に出た川崎のベンチワーク

車屋の退場により数的不利に立たされた川崎フロンターレ。このような状況ではベンチのマネジメントがより重要になるが、川崎の鬼木監督がまず着手したのは “守備の安定”だった。

攻撃の起点となっていた中村憲剛を下げ、田坂を投入。中盤のインテンシティを保ち、浦和の攻撃陣を勢いづかせないようにしたかったのだろう。

しかし、結果的にはこの交代が裏目に出たように感じる。

川崎は中村憲剛というゲームをコントロールする人間がいなくなったことでボールを支配する時間が激減し、浦和に押し込まれる展開が続いた。

この勢いに乗じて、浦和レッズの堀監督はDFマウリシオを下げてFWズラタンを投入し、一気に勝負をかける。

対して、川崎フロンターレは大島を下げてDFエドゥアルドを送り込み、本格的に守備固めへ。

中村憲剛、大島という2人のゲームメイカーを失ったことで、よりボールをキープできなくなった川崎はまさに防戦一方。

浦和レッズの猛攻にさらされ続けることになる。そして、後半25分、CKからズラタンがヘディングを突き刺し、ついに浦和が追加点をゲット。

こうなったら、もうイケイケだ。そのまま浦和レッズの勢いに飲まれ、後半38分、41分と立て続けに失点を喫して万事休す。

合計スコア4-5と歴史的な逆転負けを喫する羽目になった。

敗因は?

果たして鬼木監督の選択は間違っていたのか。

様々な意見があると思うが、個人的な見解を述べさせてもらうと、この選択は必ずしも采配ミスとは言えないと思う。

守備に比重をかけ過ぎたことが敗北に繋がったのは確かだが、それは結果論ではないだろうか。

普通に戦えば充分守りきれるはずの点差があったことを踏まえれば、数的不利による守備陣の崩壊を防ぐという意味で納得できる采配だったと私は思う。

それよりも私が気になったのは選手たちのコンディション不良だ。

大島、阿部、小林など、普段のパフォーマンスと比べて、かなり身体が重そうな印象を受けた。特に小林は代表戦の疲労もあってか、まったく前線でボールを収めることができず、チームが防戦一方となる要因の1つになっていたと言ってもよい。リーグ戦、カップ戦、そしてACLを並行して戦う場合、選手達の体調管理が重要になってくるのは至極当然。

それにもかかわらず、前節の横浜F・マリノス戦およびルヴァン杯のFC東京戦の中でターンオーバー制をほとんど導入しなかったこと自体が、今回の敗戦の遠因になっていたのではないだろうか。

1stレグの結果を考慮し、充分勝ちきれると踏んでのマネジメントだったのかもしれないが、そうした詰めの甘さこそ川崎フロンターレが強豪と呼ばれながらタイトルを逃し続ける所以なのかもしれない。

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