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【浦和レッズ】ミシャ解任の浦和レッズ、チームは生まれ変われるのか

2017/08/02 19:56配信

武蔵

カテゴリ:コラム

7月30日、浦和レッズがミハイロ・ペトロヴィッチ監督および杉浦大輔コーチとの契約解除を発表した。

シーズン当初は圧倒的な攻撃力を武器に史上類を見ないゴールラッシュを披露した浦和レッズだったが、

ここ最近は低迷。4月30日の大宮アルディージャ戦から数えてリーグ戦3勝8敗1引き分けと結果が出ない日々が続いた。

昨季リーグ2位のチームに異変が起きているのは明らかだった。

不甲斐ない結果にサポーターたちも業を煮やし、7月5日の川崎フロンターレ戦では試合終了後、バス出入り口を封鎖。

不満をブチまけた。次節からの連勝を約束し、一旦場を収めたペトロヴィッチ監督だったが、

結局崩れかかったチームを立て直すことはできなかったようだ。

コンサドーレ札幌戦では監督自ら試合を壊す結果に

「もうダメだ」

29日のコンサドーレ札幌戦、後半から投入された那須が筋肉系のトラブルに見舞われピッチを離れた際に私の頭をよぎった言葉である。

この日の浦和レッズは決して悪くなかった。前節のセレッソ大阪戦での反省を生かし、

各々から球際でのデュエルに決して負けないという強い気概が感じられた。

札幌のロングボール中心の攻撃を確実に跳ね返し、カウンターからゴールに迫った。

前半32分、CKから戸倉に合わせられて失点したものの、守備陣が崩されたわけではない。

それまで通りのプレーをすれば良い、はずだった。しかし、槙野のラフプレーによって10人となった浦和は、

一転窮地に立たされる。そしてペトロヴィッチ監督が大博打に出る。

なんとハーフタイムで3つの交代枠を全て使い切ってしまったのだ。

ただでさえ連戦続きで選手たちのコンディションも心配される中で、だ。

その結果、後半開始早々に那須が離脱し、

浦和レッズは9人でのプレーを強いられることになった。10人となり一層慎重なマネジメントが求められる中での無謀とも思える采配。

これは紛れもない監督の責任であろう。

この試合を0−2で落とした翌日、ペトロヴィッチ監督の解任が発表。5年半にも渡る長期政権は、ついにその幕を下ろした。

監督を変えれば浦和レッズは再生できるのか

ペトロヴィッチ監督の後任には堀孝史コーチが収まるようだ。しかし、監督を替えたところで今の浦和レッズが変われるのだろうか。

正直そうは思えない。まず、今の浦和レッズは完全に“ミシャ仕様”のチームだ。

3−4−2−1を基本布陣とし、試合の中で可変的にシステムを変更しながら戦っていくスタイルは、複雑で適応するのに時間がかかる選手も多い。

そんな特殊なスタイルでこれまで戦ってきた浦和レッズの指揮を引き継ぐのは決して簡単なミッションではない。

また、今の浦和レッズの問題というのは、監督だけでなく選手たち自身の中にあるとも思っている。

浦和の選手ひとりひとりの技術はJリーグトップだ。これは間違いない。

札幌戦で9人になった後もある程度戦えていたことを見れば、それは明らかだろう。

それでも試合に勝てないのは、選手個人のメンタル的な問題ではないだろうか。

浦和レッズのフットボールは、前線からの激しいプレッシング無くしては成り立たないと言っても過言ではない。

オフェンス時は両ウイングバックが高い位置を取り、攻撃に厚みを出す。その分、カウンターを食らった際に人数が足りなくなるシーンも多い。

そのためにも前線から圧力をかけて簡単にボールを繋がせない、それが浦和レッズのフットボールを支えてきたのだ。しかし、

近頃の浦和はラインを低く設定し、自陣深くに構えてからのディフェンスが目立つ。

こういった傾向はメンタル的な問題が影響しているのではないだろうか。

つまり、度重なる失点への恐怖によって普段のアグレッシブな守備が失われてしまっているのではないか、

とついつい勘ぐってしまうのだ。以前の力強いレッズを取り戻すためには、前線からの激しい守備が必要不可欠。

現チームのこうした問題点をどのように改善していくか。新監督の手腕はもちろんのこと、選手たち個人の意識改革にかかっているようにも感じる。

ペトロヴィッチ監督の退任で、また一つの時代に終止符が打たれた。

彼が作り上げた攻撃的で魅力的なフットボールは多くのサポーターの胸を打ってきたことだろう。

最後まで理想を追い求めたミハイロ・ペトロヴィッチ、その姿は決して忘れない。

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