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【ジュビロ磐田vsFC東京】 勝負を分けた“泥臭さ”と“したたかさ”

2017/06/29 19:45配信

武蔵

カテゴリ:コラム

J1第16節ジュビロ磐田vsFC東京のゲームは、2−0でジュビロ磐田に軍配が上がった。

スコアだけを見ればジュビロ磐田の快勝に見えるが、試合を支配していたのはむしろFC東京のほう。

では、最終的になぜ差がついてしまったのだろうか。

先制されながらも主導権を握ったFC東京

ジュビロ磐田は序盤からラインを高く保ち、大久保・ウタカの2トップに自由を与えず、FC東京にペースを掴ませない。

そして、前半11分、中村が右サイドでタメを作ってから、オーバーラップしてきた川辺へ。ボールを受けた川辺がクロスを上げると、GK林がクロスへの対応を誤り、川又がヘディングでゴールを奪った。

幸先良く1点リードした磐田が主導権を握るかに思われたが、負傷した大久保に代わりピッチに入った永井が空気を変える。磐田は3バックを採用して

おり、サイドハーフの裏にはどうしてもスペースが空いてしまう。

そのスペースにフリーランを繰り返すことでサイドからチャンスを作り出すというのが、篠田監督が永井に授けたプランであった。

実際に25分、ウタカのスルーパスに永井が抜け出して良い形を作るなど、永井の献身的な動きによりFC東京の攻撃が上手く回り始める。

また、永井のランニングによってDFが引っ張られることで、ウタカがフリーでボールを受けるシーンも増えた。それにより、前線でタメを作れるようにな

り、中島や東といった二列目の選手が攻撃に絡みに行くシーンが増えるなど、ビハインドながらもFC東京がゴールの匂いを感じさせる前半となった。

一発で息の根を止めたジュビロ磐田

押し込まれる展開が続く磐田だったが、アダイウトンをはじめとする前線の選手までもが自陣深くまで戻って守備に参加するなど、

チーム全体で身体を張ってなんとか踏ん張りリードしたまま後半へ。

前半同様、永井のランニングやウタカ・中島の個人技に手こずりながらも、鋭いカウンターで虎視眈々とゴールを狙う磐田。

51分にはアダイウトンが自慢のスピードを活かして左サイドを駆け上がり、チャンスを演出する。

それに対して、FC東京もディフェンス陣がゴールを死守、一進一退の攻防が続く。

その後もウタカや中島を中心に再三チャンスを作り出すもなかなかゴールに結び付けられないFC東京に対し、ついに磐田が牙を剥く。

78分、ボールを奪ってから素早く前線に展開し、中村のパスを受けた川辺がドリブルでボールを運び絶妙なスルーパス。

それに反応したアダイウトンが冷静に2点目を奪い、磐田が鮮やかなカウンターで試合を決めた。

勝負を分けたのは、やはり“最後の精度”だろう。FC東京はサイドから何度も攻め込むも、

ラストパスの精度が低く、再三のチャンスをゴールに結び付けられなかった。

対照的に磐田は我慢の時間が続く中で、限りあるチャンスを確実にものにして

2−0

攻め込まれても粘り強く耐え抜く“泥臭さ”とアタッキングサードにおける“したたかさ”がこの試合の鍵であったように感じた。

これで磐田は5年ぶりとなるリーグ3連勝。この勢いはどこまで続くのだろうか。

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