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前十字靭帯断裂とは

2017/06/27 17:16配信

武蔵

カテゴリ:コラム

先日のU−20ワールドカップのウルグアイ戦で、

小川航基が左膝前十字靭帯断裂および半月板損傷という今後のサッカー人生を左右しかねない大怪我を負った。

大黒柱の怪我による途中離脱にショックを受けた人も多いだろう。

復帰までに相当な時間を要する前十字靭帯断裂。一体どんな怪我なのか。

そして、本当に復帰できるのか。考えていこうと思う。

どんな怪我なの?

そもそも前十字靭帯というのは、脛骨(すねの骨)と大腿骨(太ももの骨)をつなぐ靭帯で、膝の関節を支える役割を果たしている。

つまり、膝が動きすぎないように制御しているのだ。

そのため、前十字靭帯が断裂してしまうと、脛骨の動きを制限するものがなくなるので、

膝の骨が簡単にズレるようになり、スポーツはおろか歩行すら困難な状態になってしまう。原因としては、外部からの圧力による損傷と膝が軽く曲がっ

た状態での接地などによる非接触型の損傷が多く、小川の場合は後者に当てはまる。前十字靭帯は再生することがないため、一般的には再建手術を

して完治を目指すことになるのだが、手術が成功しても長く厳しいリハビリが待っている。復帰までには6ヶ月から8ヶ月、長いと1年かかると言われ、選

手生命の短いサッカー選手にとってはその後の人生を左右するほどの怪我であることが分かるだろう。

以前と同じようにプレーできるの?

前十字靭帯の負傷をきっかけに以前のパフォーマンスを取り戻せなくなる選手は多い。

この怪我の本当の恐ろしさはクセになることだ。

一度前十字靭帯を負傷してしまうと、その後も怪我がちになることが多く、

以前のようなパフォーマンスを取り戻せなくなるのだ。

例えば、元日本代表・小野伸二。

彼はシドニー五輪のアジア地区一次予選で左膝前十字靭帯を断裂して以降、

頻発する故障に悩まされ続けることになる。

もちろんその怪我によって彼のサッカー人生すべてが台無しになったわけではないが、

「怪我さえなければ、もっとすごい選手になれた」

という声は未だに多い。

小野以外にも、山田直輝や米本拓司、宮市亮といった才能あふれる選手たちがこの怪我で苦しめられてきた。

そういった意味でも前十字靭帯の負傷というのは、サッカー選手にとって大きな意味を持つのだ。

見事復活を果たした選手

前十字靭帯の損傷をきっかけに以前のパフォーマンスを取り戻せなくなってしまう選手が多い中、

見事に復活を果たした選手も存在する。

ラダメル・ファルカオが良い例だろう。

過去に三度の膝の負傷を経験し、

一時は

「終わった選手」

と言われていたファルカオだが、

昨シーズンは主将としてASモナコを引っ張り、CLベスト4進出の原動力となった。

他にもボルシア・ドルトムントのロイスやASローマのストロートマンなど、

怪我と戦いながらも世界の一線級で活躍している選手は数多くいる。

今回負傷してしまった小川もじっくりと怪我を治して、

再び世界の舞台に戻ってきて欲しいと切に願っている。

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