CHANT(チャント) 日本代表

日本vsイラク 日本のベンチワークは適切だったのか

2017/06/14 19:39配信

武蔵

カテゴリ:マッチレポート

6月13日、W杯アジア最終予選日本vsイラク戦が行われた。

気温37℃、標高1200mという過酷な状況の中で満身創痍になりながらも勝ち点1をつかんだ日本。

しかし、国内のサポーターからは批判的な声が多い。特にハリルホジッチ監督をはじめとするベンチ陣への不満が噴き出しているのが現状だ。

では、具体的にどのような問題があったのか。考えてみよう。

疑問の残る選手起用

一つ目の問題点はその選手起用。

ハリルホジッチ監督はシリア戦から大幅にメンバーを変更してきた。

まず、ダブルボランチには代表経験の浅い井手口と遠藤を並べた。

“賭け”ともとられかねない大胆な選出だったが、これに関しては上手く機能していたと思う。

良い関係性を築きながら、ギャップに顔を出してリズムを作り、要所要所で身体を張った守備を見せた。

問題は前線だ。指揮官はこの日、1トップの大迫はそのままに、右に本田、左に久保、トップ下に原口を置いた。

疑問なのはなぜ今まで右サイドでの出場が主だった久保を左に、左サイドだった原口をトップ下に移動させたのかということ。

ポジションが変われば、試合の見え方も違ってくるに決まっている。事実、久保は試合に入れず、サイドで孤立する場面が多々見られた。


さらに言えば、先日のシリア戦を観ている限り、久保がトップコンディションではないことは明らかだった。

それをあの厳しい環境の中、慣れない左サイドで先発させた結果、最後は走ることすらできなくなってしまった。

「シリア戦をはじめとする今までの試合で準備してきたものとは一体何だったのか」

と思ってしまうような、疑問が残る選手起用だったのは間違いないだろう。

“引いて守る”のは正解だったのか。

私が思う二つ目の問題点はチームとしての戦い方にある。

前半8分にCKから先制した日本は、追加点を狙いに行くのではなく、その1点を守る戦い方を選んだ。

自陣にブロックを築き、吉田と昌子を中心に相手のロングボール主体の攻撃を跳ね返し続けた。

チーム全体で意思統一をして、受けに回ることは決して悪いことではない。

しかし、あの気候の中で前半から守備に回るのが果たして正解だったのだろうか。

もちろん体力管理を考えての戦術だったはずだが、結果的に前半のほとんどの時間をイラクに支配され、日本の選手達は守備に奔走せざるをえなく

なった。

その結果、日本は後半足が止まり、中盤でのプレッシャーが遅れ失点にもつながった。

つまり、ああいった気候だからこそ、受けに回るのではなく、ボールを保持しながら自分たちのペースでゲームを支配しなければいけなかったのだ。

そして、それを伝えるのは当然監督の仕事である。

不運なアクシデント

もちろん不運な面も否定できない。

井手口と酒井の負傷交代により、ハリルホジッチ監督が用意していたプランは一瞬にして崩れ去った。

サポーターからは「倉田じゃなくて乾を出していれば…」という声が多いが、それは結果論である。

1点リードのあの場面、攻守のバランスを考えると、

足の止まってきた原口に替えて倉田を投入する意図は十分理解できる(結果、交代直後に失点してしまうのだが…)。

ああいった厳しいコンディション下でのマネジメントは非常に難しいもの。ハリルホジッチ監督に責任のすべてを押し付けるのには無理があるだろう。

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