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『英国に習え!』Jでも導入したい、シミュレーションの「事後」罰則。

2017/05/19 14:30配信

サッカー君

カテゴリ:コラム

 
5月18日。
イングランドサッカー協会は、来季からダイブや怪我を装うなどのいわゆる「シミュレーション」を厳罰化すると発表をしました。
また、すでにスコットランド・プレミアリーグで先んじて導入をしていた「審判を欺く行為」も明確に来季より反則化されることになりました。
 
何よりも大きいのは以下の2点です。
 
それは、「試合後に検証をして追加処分する」ということと。
 
そして、その検証を行うのが、「元審判、元選手、元監督によって構成されている」ことです。
 
 
日本のJリーグでも、これまで審判の誤審が話題になりしばしば批判の的となってきました。
確かに、日本の審判のレベルが低いとはよく言われることであり、実際に明らかな誤審というものもあるかもしれません。
選手や監督も、試合後に直接的ではないにせよ、審判に不満を口にすることも目にします。
 
しかし、同時に思うのは、プレーする選手たちは、転ぶ程のないプレーでも転び、殴られていないのに殴られたように振る舞ったり。
審判を騙そうとする行為をすることも事実です。
それなのに、シミュレーションを行った側の選手を選手が責められることは少なく、審判ばかりがやり玉に上がることを、私は違和感を持っていました。
選手たちは、審判を批判するのと同じように、シミュレーションをする選手を、選手同士で批判するべきではないでしょうか、と。
 
 
また、シミュレーションがなくならない理由としては、その場でバレなければお咎めがない「やり得」であることも大きな理由であると思います。
審判は、たった3人で、フィールド上の22人の選手をすべて観察することなど物理的に不可能です。
「見えている範囲の証拠」と、「状況判断」で判定を下すしかありません。
 
そのため、相手の腕を巻き取って、あたかも倒れてPKをもらおうとしたり。
手を振り払っただけで、まるで殴られたのかのように転がったりすれば、結果的に有利な判定を得ることができる、ということは実際に起こっていることです。
だからこそ、選手は審判を「騙す」のだと思います。
 
しかし、ファンとしてあとからリプレーを見れば明らかな誤審と分かっても、その場の判定が最後となり、判定が来るが得ることはありません。
審判だけが「誤審」だと批判をされて、選手はその場でバレなければ無傷です。
 
そもそも騙したのは選手なのに、批判されるのは審判だという。
まさに「騙されたほうが悪いんだ」状態です。
それは、あまりに不公平ではないでしょうか。
 
 
ただ、現場でビデオ判定して慎重に議論したり、というのは試合の流れがぶつ切れになって良いとは思えません。
だからこそ、「明らかなシミュレーション」については、事後じっくりとビデオ判定をして、カードなり、出場停止なりを下せばいいと思うのです。
 
イングランドの場合、2試合の出場停止、という選手としてはとても重い罰則が下されます。
そうなれば、シミュレーションを行おう、という動機が大きく減るのではないかと思うのです。
(0にすることはできないかもしれませんが、今よりマシ、を目指すのがルール改善だと思います)
 
 
また、その事後判定を審判だけでなく「元審判、元選手、元監督」といった異なる立場の人達で構成された委員会で行う、というところも非常に優れた仕組みです。
 
審判だけで構成された判断では、選手も監督も「いや、違う!」と対立が生まれてしまうと思います。
しかし、自分と同じ立場であった選手や監督達によって裁かれるだけで、その判断は大きな納得感を得ることができます。
 
 
2試合の出場停止という罰則はとても重いため、最初にこのペナルティを受けたチームからは不満の声が上がりそうではあります。
しかし、現状試合の中で見逃されるシミュレーションが蔓延っていることは事実であり、それがファンにとって冷めてしまう要因であることも事実です。
 
来季のイングランドを事例として注目し、それでシミュレーションが減るなど目に見える成果があるとすれば、すぐにでもJリーグに導入するべきフェアな仕組みであると思います。
 
 

 
 
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