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昇格組の現在地~北海道コンサドーレ札幌 可能性を感じさせる残留への道~

2017/05/19 11:19配信

サカログ花子

カテゴリ:コラム


J1リーグの1/3の試合が終わり、リーグは中期に入りました。
ここまでの結果を受けて、さまざまな印象がありますが、今季のリーグで注目のひとつとなっているのは、
昇格組と呼ばれる、昨季J2で戦い昇格してきた3チームの現在地です。

奮闘、健闘という言葉は失礼なくらいに存在感のある3チーム。
昇格チームは苦しい戦いをする、というこれまでの常識が少し変わったと感じる今季です。


・昨季J2優勝 北海道コンサドーレ札幌 5季前の総勝ち点にもう少し これまでとは「違う」

5季ぶりに、J1へ挑戦し戦っている北海道コンサドーレ札幌。
2012年、J1で戦ったときの結果は、かなり厳しいものでした。
J1最速の7戦を残しての降格。J1史上最弱と表現された悔しいシーズンとなりました。
勝利をあげることができたのは4試合。降格が決まった後、浦和レッズとのアウェイでの戦いでは当時在籍していた生え抜き古田のスーパーゴール2得点を得て勝利するなど、
記憶に残る試合もあったものの、ガンバ大阪にはホーム&アウェイの2試合で11失点など含め、34試合で総失点88と多くの失点を積み重ねたシーズンでした。
4勝2分28敗で得失点差-63という記録的となってしまった厳しい結果にて、1年で降格してしまいました。

これまでを振り返ると、過去昇格したのは5度。
しかし、残留したのは2001シーズン岡田監督が率いていた1度だけで、その後は降格と昇格を繰り返し「エレベーターチーム」と言われることもありました。
2002年、2008年のJ1での戦いでも、圧倒的と表現せざるを得ない結果で降格。

この状況を繰り返すわけにはいかないと、チームの主将を務め唯一の残留を経験している野々村社長就任後、さまざまなクラブの改革を行い、強化に重点を置くのではなくクラブ全体の経営の「土台」を作ってきた北海道コンサドーレ札幌。
昇格する前年には10位、そしてその前の年も10位と決して近年のJ2でも良い結果を残してきたわけではなかったものの
一昨年から続いたホームでの負け無し記録は23にも伸び続け、20勝3分という圧倒的なホームでの強さを誇りました。
クラブとして大きな強みのひとつとできるほどに、ホームとの密着の強さを築き上げてのJ1昇格でした。

J1へと昇格した今季、土地柄、雪が多く残る札幌での開催は開幕には間に合わず、ホーム開幕を迎えたのは3節。
開幕からアウェイで2連を戦ったものの、結果は連敗でした。

しかし、確かに感じたのは一貫したコンサドーレが出来る限りを尽くして挑む、J1で戦うサッカーでした。
しっかりブロックを敷き、守備からのカウンターというシンプルながら、自分たちがJ1を前に戦うことのできる可能性の高い選択肢。
そのサッカーに手ごたえを感じることのできる2戦だったといって良いでしょう。負けは負けながら、できるという意識を持てるJ1での2試合だったアウェイでの試合を終えてキャンプから長い期間離れていた札幌へ戻り
待ちに待ったホーム開幕を 同じくJ2から昇格したセレッソ大阪を迎え戦いました。

結果、追いつく形で1-1のドローとなり、今季初勝ち点をホームで得ると、続くホームでの広島戦では今季J1初勝利。
その後もホームでFC東京に勝利し、川崎フロンターレに引き分け、大宮アルディージャに勝利するなど、ホームでの強さはJ1でも健在でした。
ホーム開幕からホーム5戦で負けなしは、唯一残留した2001年以来のことだそうです。

コンサドーレが強さを増すのは、会場が一体となる後半。
選手たちは疲れている時間にも関わらず、ホームサポーターたちの声によって、身体の限界を越えるような力が出ているのではないかと感じさせるほどに驚くほどに走り、チャレンジし続けます。
サポーターが背中を押す、選手たちが奮起する。その姿を見ることでさらにサポーターが盛り上がる…という理想として掲げるのはどのチームも同じだと思いますが、
本当の意味でそれが表現されているスタジアムの力が札幌にはあります。そう断言できるほどに、後半の戦いは戦術がとか体力がといった部分では語り尽くせないパワーを持ったチームであることが、これまでのJ1での戦いとの「違い」なのかもしれませんね。
相手のチームも実際に札幌ドームのピッチに立ってはじめて、コンサドーレの後半の粘り強さを体感するのではないでしょうか。

先日、ガンバ大阪を相手にホームで久しぶりの敗戦となりました。昨季終盤に東京ヴェルディ戦にて敗戦したものの
過去3シーズンにおいてホームでほとんど負けず、足を運ぶサポーターは負けをほとんど見ていないというのは、理想的なことといえるでしょう。

5季前にJ1であげた勝ち点は14。
現在、北海道コンサドーレ札幌の勝ち点は12。すでに前回J1に挑戦した時の勝ち点まで2となりました。
2002年のJ1では5勝。2008年には4勝。そして2012年にも4勝。
唯一の残留となった2001年には、10勝をマークしました。勝ち点は34。毎年残留ボーダーは勝ち点35と考えられていますから、そのラインをなんとしても掴みたいというところです。

現在、降格圏3枠のひとつ上に位置している北海道コンサドーレ札幌ですが、1つ下の順位に位置している大宮アルディージャとの勝ち点差は5。
上との差も詰まっているため、今後の戦い次第では、残留も充分という位置といえます。

野々村社長は「なにがなんでも残留」と選手たちに伝え、クラブとして目指す絶対に掴む目標だと言葉にしているといいます。
クラブ史上2度目の残留、そしてJ1定着に繋げることができるか、というところに注目です。
ホームで強い札幌ですが、それに限らずアウェイでも勝ち点を得ていくことが残留に必要なことでしょう。

・これまでの昇格組 結果


毎年、昇格チーム3チームの内1~2チームが1年で降格という厳しい結果となっています。
しかし、今季はまだ3チームともに降格圏外。
J2からの昇格チームが奮闘することで、J1はより活発化し、盛り上がりをみせることでしょう!

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