CHANT(チャント) 日本 U-23代表

U-20日本代表の主力と序列

2017/05/18 18:59配信

武蔵

カテゴリ:コラム

5月20日から、U-20代表にとっての最高峰、U-20W杯が開催されます。

10年、5大会ぶりの出場となる日本代表は

この世代から東京五輪世代となるということで

今大会は日本のサッカーファン、代表ファンだけでなく

広く一般層からも注目を集めるものとなるでしょう。

大会に先立つ5月15日、日本はU-20ホンジュラス代表との強化試合を行いました。

これは45分×2本ののちに30分×1本が追加され

本大会に向けて、選手たちに万遍なく負荷を掛けることのできる試合形式と言えました。


従って、あまり負荷のことは考えずに選手を起用することができました。

つまり、45分×2本の方には主力が投入されたと見て良いでしょうし

自ずと現時点での序列が見えてくるというものです。

GKたちが持つ2つの「経験」

GKは小島亨介で決まりでしょう。

予選のAFC U-19選手権でも、1試合を除く全ての試合で先発フル出場した

この世代のトップランナーと言える存在です。

波多野豪や山口瑠伊より2学年上であり「経験」が重要なこのポジションにおいて

それが首脳陣や味方からの信頼を得る材料となっていると言えます。


経験といえば、波多野は昨季からJ3での出場実績を重ねているだけでなく

今年4月25日のルヴァンカップ第3節・磐田戦では

大久保択生の一発退場に伴い途中出場し、J1デビューも飾っています。

控えGKの出場にはアクシデントが付きものですが

小島にもしものことがあった際にも

この種の「経験」が日本を守ることになりそうです。

中盤の要はJ1レギュラー

小島と同じく97年の早生まれである坂井大将が10番でキャプテンです。

前回のAFC U-19選手権やU-17W杯の出場実績もあり

ホンジュラス戦でも先発出場を果たした坂井がこのチームの中心でしょう。


ただ、坂井がJ2の大分で苦境を迎えていたことは周知のことです。

中盤の要と言えるのは今年、高卒新人ながらJ1の新潟でレギュラーを確保した

原輝綺だと言えるのではないでしょうか。


新潟では第10節までの全ての試合で先発出場を果たし

序盤はボランチ、最近では右SBと、マルチな活躍を見せていました。

ボランチとしての原の長所は、サイズがありながらも運動量豊富なところであり

相手の状況に応じて適切なポジショニングができる点にあります。

相手のプレスに合わせて、CBの間、SBの裏

またはアンカーの位置に留まり、相手1トップの背後に立つなど

相手を見ることができるというのは、日本人全体で見ても貴重な才能です。

対戦相手の材料に乏しい国際試合では、特に生かしてほしい能力と言えます。



2列目は、このチームではハーフスペースに立つことが多い状況です。

SHは絞り、SBのための滑走路を開けるというのが1つのパターンと言えます。

従って、サイドに張ってからのドリブル突破に長所のある三好康児よりも

比較的、シュート能力やキープ、パスといった引き出しの多い堂安律の方が

よりチームの中心と言えるのではないでしょうか。


そういった意味では、森島司の離脱は痛いと言えるでしょう。

広島のシャドーで才能が開花しようとしていた矢先のことであり

遠藤渓太も追加招集の高木彰人も、このタイプではありません。

従って、本大会において堂安に懸かる期待は、ますます大きいものとなるでしょう。


中心は小川、久保の使い道は?

2トップの中心は、どこからどう見ても小川航基でしょう。

波多野がJ1デビューを果たした前述のルヴァンカップではハットトリックを達成。

波多野からもPKを含む2得点を奪ってみせました。

空中戦での強さ、ゴール前での高さ、そしてポストプレーの安定感は

大迫勇也や、磐田の18番の先輩・前田遼一を想起させる大器です。


岩崎悠人はスピードだけでなく10番タイプでありますが身長が無く

田川亨介は身長があるものの、どちらかというとスピードを生かすタイプであり

どちらにせよ小川と組ませたいタイプであることは変わりません。

必然的に、小川が2トップの核となるでしょう。


そして、ここまで挙げてきたどの選手よりも注目を集め

メディアによっては「彼のチーム」という扱いすら受けている久保建英ですが

彼はホンジュラス戦で後半16分からの出場となりました。

年齢からくるフィジカル的な弱みもあり、今大会ではジョーカー的に使われるでしょう。

ただ、彼のボールの受け方は1人だけフリーの定義が違うかのようでありましたし

ボールを持った瞬間からゴールへの最短ルートを目指すプレーは

最大で5学年違う選手がいるチームに混ざっても、光るものがあります。


相手に引かれた際には、むしろ岩崎や田川よりも先の選択肢となる可能性があります。

もちろん、このチームの重要な戦力と言えるでしょう。




目指すはもちろん優勝ですが、世界を知るという意味では

1試合でも多く試合をこなしてほしい、という気持ちが大きくなります。

それだけアジアの日本にとって、国際試合というのは貴重だということですし

東京五輪に向けて、予選の無いこのチームにとっては1試合1試合が貴重です。


反面、この世代で戦ってきた選手、スタッフにとって

今大会は通過点ではありますが、最大目標でもありました。

地道に強化を積み重ねたこのチームの集大成であることから

やはり、少しでも良い結果を残してほしいという思いが強くなります。


結論を言うと、やはり一番良い結果を掴み取ってほしいということになります。

日本の初戦が始まる5月21日から、目を離さずに応援したいところです。

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