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【2017】 2017 J2展望~第2回 昨季以上を目指す 注目チームとは~ 【J2】

2017/02/23 22:03配信

Tomoko Iimori

カテゴリ:コラム

2017シーズンJ2リーグの開幕まで、数日と迫っている。
第1回ではJ1からの降格を経て、今季1年でのJ1復帰にチャレンジする3チームにスポットを当てたが、第2回はリーグを動かすであろうCHANT的注目チームにポイントを当てたい。

今季も、J1を目指し気の抜けない戦いが繰り広げられてるであろうJ2。
昨季は最終節まで昇格チーム、降格チームともに1チームも決まっていないという戦いとなったこともあり、勝ち点1の重みを改めて感じるシーズンとなった。

J1とはまた違うJ2独自の魅力があるが、なにより高いところを目指す戦いが在るということがJ2最大の魅力でもある。

2月26日に開幕する、今季。
プライドを懸けた長き戦いが、まもなくスタートする。


●お金では買えない「一体」という強力な力を持つ 松本山雅

昨季は最後の最後まで自動昇格枠を争い、42試合で84というクラブ史上最高となる勝ち点を重ね、24勝12分6敗という成績で3位となった。
6敗はリーグ最少敗数であり、失点32もリーグ最少失点であった。

プレーオフではアドバンテージを持ちホームで戦ったものの 6位ファジアーノ岡山に準決勝で破れ、1年で再びJ1の舞台にチャレンジするという目標は絶たれた。
J1でのダメージからチームが安定するまでに若干の時間を要したようにも感じられた我慢の時もあったものの、着実に松本らしさを表現しながら変動しながらも上位に立ち、リーグ全体を引っ張る存在となっていた松本山雅だったが、
僅差で1つも落とせないという緊張感の中で終盤までを戦ったが、昇格することはできなかった。
その厳しい経験をクラブとして積み重ね、今季改めてJ1昇格へ挑戦することとなる。

松本山雅でプレーする選手、プレーした経験のある選手は口を揃え「松本山雅でサッカーができることは幸せ」と表現する。
それほどに、サポーターから伝えられる熱き想いと支えは、自分たちの持つ力を最大限に引き延ばし、時には自らも知らなかった力さえ引き出してくれることを実感するという。
一体感とはこういうことだ、という理想のfootballの世界がアルウィンには溢れている。

アウェイチームとして戦うチームを温かく迎え入れるアルウィンだが、アウェイチームであってもその雰囲気を前に、憧れを抱く選手もいるほどに
最高の舞台があることが、松本山雅にとって最大の武器であることは、今年も変わらない。

チームの戦力や戦術ももちろん重要となるが、なにより松本山雅は地域とクラブがひとつになることで戦う強さがある。
これまで勝ち点84を積んで昇格できなかったチームは他にはいなかったほどに、昨年は熾烈で僅差の戦いであった。
今季の目標は昨季以上の勝ち点を積むこと。
昇格、そして再びJ1で戦った時、2015シーズンはじめてのJ1での結果以上が残せるようなチームの土台となること。

今季もJ2を大きく動かし、引っ張る存在となることが求められる。

●J2復帰2年目こそ真骨頂 FC町田ゼルビア

J2へ4年ぶりの復帰を果たし、昨季は一時首位に立つなど旋風を巻き起こした FC町田ゼルビア。
前期に比べ分析材料が増える後期には苦しい戦いになるという覚悟を シーズン序盤から口にしていた相馬監督だったが、分析をされ警戒されることを念頭に置き、それを上回るための進化を続けながらFC町田ゼルビアは前進し続けた。

エース鈴木孝司の長期離脱となってしまった負傷や、昨シーズン台頭した中村祐也の負傷、シーズン中の主力選手の契約解除など、さまざまなアクシデントが起こりながらも
シーズン途中で補強を行い加入した選手たちの活躍や、シーズン通して戦うことでJ2というステージでの戦いに良い意味で余裕を持って「町田らしさ」の色を出しながら引き出し多く戦ったチームの総力があり、存在感を示し続けながらシーズンを戦い終えた。

4季前、J2へはじめてチャレンジしたシーズンは最下位。
ステージの違いを突き付けられることとなった経験を持って、再びJ2へとチャレンジしたからこそ、必要となる準備に取り組めたこともあり、2度目のJ2へのチャレンジはクラブ史上最高となる7位でフィニッシュした。

J1ライセンスを持たないが、プレーオフ圏内となる6位になる可能性を最終節まで残すなど、リーグの順位、昇格に大きく関わる戦いを魅せたFC町田ゼルビア。
今季もまた昇格するためのの権利は持っていないが、昇格が懸かっていなくとも、ひとつでも上を目指し今季も戦う。
相馬監督となって4シーズン目を迎え、チームの方向性に熟成度を増し、昨季以上の結果を目指す。

昨季の結果を受け、さらなる警戒を持って分析されるであろうJ2復帰2年目の今季だからこそ、FC町田ゼルビアが掲げる「J2定着」という意味への真骨頂となる。

●大きな変化と新たなニューヒーロー誕生の予感 ザスパクサツ群馬

昨季はスタートダッシュに成功したかと思われたの束の間、徐々に順位を落としていきシーズンの多くを15位以下の位置で過ごし、11勝12分19敗で最終的には17位と振るわないシーズンとなったザスパクサツ群馬。
結果としては難しいシーズンとなったが、明るい材料も多くあったシーズンだった。

大卒ルーキーを開幕スタメンから起用し、チームのエースとなる活躍を魅せた瀬川は大宮アルディージャへと移籍し、同じく大卒ルーキーとして活躍した中村もモンテディオ山形へと移籍。
その他多くの選手が入れ替わることとなったが、森下新監督を迎え、これまでのチームの雰囲気は激変し改革が進んでいる。

厳しいキャンプで新監督の下、新たなチームを創り上げることに全力で取り組み、キャンプ明けでまっすぐに向かった大宮とのプレシーズンマッチ。
これまでの群馬にはなかったものを感じさせ、手ごたえと変化、そして期待を大いに感じさせる試合を展開した。
勝利を掴むことはできなかったが、リーグ前の準備が良い状態で進んでいることが伝わる試合だったといえる。
J1チームに良い試合をしても、勝利できなかったこともあり満足はせず、悔しさを口にし、得点を生むことができなかった課題、そしてシーズンに向けて勝利にこだわる姿勢をみせた群馬は今季、より高い意識を持ち自らに厳しく勝利にこだわるチームとなるであろう。

近年、大卒ルーキーを起用し、J2を代表する選手へと進化させてきたザスパクサツ群馬だが、今季も大卒選手たちが多数加入。
すでに光を放つ選手も存在し、ニューヒーロー出現への期待がかかる。
昨季目立ったのは、決して少なくなかった得点に比べて多かった失点の多さ。

厳しく己を追求しながら、チームの完成度を高め、今シーズンに挑む。

●自動昇格圏内を目指す ベテランと若き選手の融合という強化 京都サンガF.C.

今オフ、移籍市場において主役の一角となったのは、京都サンガF.C.だったといっても過言ではないであろう。
なんといっても、名古屋グランパスを退団したDF闘莉王の加入は大きな話題となった。
同じく名古屋グランパスからMF小屋松が加入した他、注目はU19日本代表で昨季は高卒選手の中では獲得争奪戦が繰り広げられた京都橘・岩崎の加入。
さらには、東洋大学から加入の高校時代は京都橘にて高校選手権で得点王となった仙頭の加入にも注目が集まる。
そして、チームのエースとして活躍した大黒が復帰するなど、J1昇格に向けて強力な補強を行った京都。

特に注目したいのは、大黒がいるということで、注目の岩崎や仙頭が学ぶことができるというメリットが今後どのような化学反応を起こすのか、という点だ。
大黒は今でもJ2屈指のストライカーであり、周囲にいかされるという自分のタイプを熟知しているからこそ、周囲に求める要求と連携部分にこだわりを強く持つ選手だ。
何度も何度も確認作業を周囲に求めながら、自分が得点を決めるための準備をこだわりを持って整える。
そういったプロ意識の高いストライカーとしての姿勢に、岩崎や仙頭が学び刺激を受けることで、今持っている能力をより引き延ばし引き出すことに繋がるではないかという期待を持つ。
世界を経験してきた副審でも大黒の動き出しには時に、驚くことがあるというほどに一瞬の駆け引きからゴールを奪うストライカーから、岩崎・仙頭を始め多くの選手たちは強い刺激を得ることになるであろう。

まさかのJ3降格争いに巻き込まれる位置となった一昨年に比べると、劇的に順位を上げ昨季は5位でプレーオフへと進んだが、プレーオフ準決勝にて敗退。
三度目のプレーオフへの進出だったが、昇格をまたも掴むことができなかった。

今季の目標はもちろんJ1昇格。自動昇格圏内を目指し、突き進むこととなる。

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