CHANT(チャント) 北海道コンサドーレ札幌

コンサドーレがJ1残留できると言える、2つの材料

2017/02/03 19:43配信

武蔵

カテゴリ:コラム

予算や下馬評では上であった清水やセレッソ大阪を凌ぎ

見事、2016年シーズンのJ2を制したのは北海道コンサドーレ札幌でした。

チーム創設20周年を迎えた年を、タイトル獲得を以て祝いました。

2017年は大手を振って、JリーグのトップカテゴリーたるJ1に乗り込みます。


そのJ1でのシーズンを迎えるにあたり

野々村芳和社長は、先ごろ行われた新体制発表会の場において

「相当、大変なシーズンになる」としました。

その心持ちは、今まで苦難をともにしてきた札幌サポーターであれば

共有に難くはないことでしょう。


過去4度のJ2降格を経験しているクラブにとって

J1での戦いが楽しいことばかりである・・というような考えを持つサポーターは

むしろ少数派と言えるかもしれません。


ただ、今回の札幌は違います。

何が違うかと言うと、クラブにとって心強い、強調材料が2つあるからです。

野々村社長による予算強化は、良いスパイラルに入れるか

1つは予算の増加です。

J2でも7位であった人件費は、昨季から約5億円という高額を上積み

11億円ほどになる見込みであるとされています。

今季の見込みとしては17位相当(18位は甲府)となるため

J1残留圏にも達していないことになるのですが

それでも、1年で5億円の上積みは、札幌にとって大きな進歩と言えます。


これにより、オフには積極補強に動くことが叶いました。

思えば昨季のJ2においても、今季と同じ「チャレンジャー精神」(四方田修平監督)を

発揮することによって勝ち抜いてきた札幌ですが、その象徴が5バックの布陣です。


532という布陣と増川隆洋、菊池直哉、あるいはク・ソンユンといった個の力で

相手を迎撃し、受け止め、そして前線のジュリーニョや都倉賢に繋ぐことで

堅実に勝ち点を積み重ねてきました。

このオフは堀米悠斗が新潟に引き抜かれたものの

その他は、J2制覇を支えたメンバーの引き留めに成功しています。

この堀米のポジションには田中雄大を補強すると

長期離脱中の増川の代わりに横山知伸を

そして、重要な3センターにはキム・ミンテと兵藤慎剛を獲得し

さらには、前線には2トップ向きの金園英学を補強するなど

いずれもJ1のクラブから、どのポジションもまんべんなく補強に成功しました。


近年では2013年に初昇格を決め、翌年J1を戦うことになった徳島が

柴崎晃誠を広島に引き抜かれ、そのまま最下位で降格していったように

J1で戦う前に、昇格チームの戦力が弱体化しているというケースもある中

札幌はこの予算増により、己の身を守ることができました。

ぜひとも、これを結果に繋げたいところです。

野々村社長は、J1定着へ、並々ならぬ執念を燃やしています。

今回の予算増も、氏の手腕によるところがとても大きく

今年、J1に残留することができれば、それによるより高額な配分金の獲得はもちろん

露出増による集客アップ、そしてスポンサー集めに関して

北海道の、そして日本で第5位の都市である札幌市のポテンシャルを引き出すことに

よほどの自信があると見受けられます。


今オフの予算増、強化から、ク・ソンユンの残留に至るまで

多大な貢献をした野々村社長に次の活躍の場を提供することが

選手たちにできる、さらなるクラブ発展への道

野々村社長の掲げる、100億円クラブへの道である、と言えるでしょう。

それは、とりあえず今年に関しては、J1残留であると言えます。

J2優勝クラブ、翌年の好成績

札幌がJ1で残留するために、有利なデータがもう1つあります。

それは、前年J2優勝クラブは翌年のJ1において、ここ8年残留し続けている

ということです。


J1昇格プレーオフが導入されて以来、2013~2016年までの4年間において

昇格プレーオフでの昇格を果たしたクラブが全て

翌年には最下位でJ2降格となっていることは有名ではありますが

1位通過のクラブは、ここ8年は全て残留を果たしているのです。


そしてそれは、いわゆるビックリ降格と言われた

広島や柏、FC東京やG大阪といったような

J2では予算も戦力も最上位のクラブだけではなく

湘南や甲府、仙台といったスモールクラブも、残留を果たしているのです。


J2といえども、リーグ戦であることはJ1となんら変わりません。

そのリーグ戦の場で1番の結果を残したクラブは

翌年の、この国のトップカテゴリーであるJ1においても

結果を残しやすいのではないでしょうか。



ただ、このデータに関しては、気になる材料もあります。

J2優勝クラブの中で、1年での降格となったクラブは

上記のとおり、確かにここ8年出ていないのですが

最後に出たのが、2008年の札幌だということです。

この時の札幌は、人件費でJ1最下位の7.9憶円でした。

今年は、それよりも大幅に増加した予算を以て戦うことになります。

よって、このデータをポジティブに捉えることは可能です。



今年までは、順位によって決まる傾斜配分金の恩恵が

まだ各クラブの予算に反映されていません。

従って、まだ「大富豪」は始まっていないのです。


つまり、今季までは、上位と下位の予算差の少ない、従来のJリーグなのです。

現在ではエレベータークラブである札幌がJ1に定着できるとしたら

予算増加に成功した今年は、まだチャンスがある状態と言えます。

札幌はそのチャンスを掴むことはできるでしょうか?

もしチャンスを掴むことができれば

札幌が一気にビッグクラブへと駆け上がる日も、そう遠いことではないでしょう。

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