CHANT(チャント)

Jリーグ これからの外国籍選手獲得ルート

2017/01/31 20:27配信

武蔵

カテゴリ:コラム

チャイナマネーにより、今やアジアやブラジルのみならず

欧州ビッグクラブからも、選手を次々と引き抜くなど

広く世界に影響を及ぼしていると言えるのが中国リーグです。


選手でいえば、ラミレス(前チェルシー)やグアリン(前インテル)などを

欧州のビッグクラブから直接買い付けており

指導者においても、スコラリやエリクソンなど、猛者が跋扈しています。

今オフも、テベスが上海申花に加入し

カンナバーロ監督率いる天津権健が、ユベントスとの競合を制してヴィツェルを獲得。

さらに、ジョビンコやパトを狙っているということです。


中国サッカーで随一のビッグクラブである広州恒大の年間予算は500億円とも言われ

Jリーグクラブが勝つには、それ以外の部分での武器を持たねばなりません。

中国リーグの外国籍選手保有枠削減が及ぼす影響

その中国リーグですが、このほど、従来の外国人選手の出場枠を1つ削り3とし

さらに、23歳以下の中国人選手を2名メンバー入りさせること

そのうち1人を試合に出場させることを発議しました。

今シーズンは移行期間であるため、その外国籍選手の保有枠についてはそのままですが

来季からは保有枠自体も1つ削り、出場枠と等しくするということです。


この背景には、中国サッカー界による中国代表の低迷に対する焦りが存在します。

現に、これらの政策と、各クラブに下部組織の保持と整備を義務化する

という政策も合わせて発表されました。


これは、日本でも問題となりがちなU-23年代の育成の問題が念頭に置かれており

広州恒大のように、巨額の予算を投じられた下部組織を持つクラブもありますが

育成面全体での遅れが目立つ中国にとっての、苦肉の策と言えます。


中国リーグは、2001年には外国籍GKの獲得を禁止していますが

それ以降で育成に成功したと言える中国人GKは出てきたでしょうか?

若手選手は、試合に出さえすれば育つ、というものではありません。

この一連の政策をJリーグに引きつけてみると

やはり、話は中国からあぶれた選手の獲得、ということになります。


Jリーグは中国リーグとは逆に、今シーズンから外国籍選手の保有枠が広がりました。

これは、ACLにおける外国籍選手の出場枠拡大に向けた備えた動きと言えました。

実際のところ、中東産油国とともにAFCに対して強い影響力を持つ中国リーグが

外国籍選手枠の削減に動いたことから

ACLにおける枠拡大の可能性は減ったと言えるでしょう。

ただ、Jリーグクラブにとっては戦力アップのチャンスと言えます。


実際に、川崎はその枠を埋め、ACLとのターンオーバーに備えていますし

神戸はポドルスキの加入で、枠埋めが完了します。

この2クラブは、一躍、今年の優勝候補と言えるでしょう。

「輸入ルート」は2パターン、カギは環境面

では、中国であぶれた外国籍選手には、どのような「輸入ルート」があるのでしょうか。

1つは当然のことながら、直接の輸入です。


昨季は得点王を獲得したウタカ、J2で猛威を奮ったイバ

仙台躍進の立役者となり、今季からは甲府へ移ったウィルソンなどがそれに当たります。

彼らは、日本の良いところとして、練習環境や治安の良さなどを挙げており

イバはJ2に留まる横浜FCにも残留しましたし

ウィルソンも、今までの数々の移籍の噂をよそに、仙台に留まり続けました。


また、今後増えそうなのは、中国→中東→日本のパターンです。

昨季、FC東京に在籍したムリキがこれに当たります。


ダヴィやレアンドロなど、日本から中東へと渡り

そこから日本への期間を果たす選手は少なくありません。

それもやはり、日本の環境の良さ、給料遅配の無さなど環境面を理由に挙げます。

ムリキは今季からブラジルのヴァスコ・ダ・ガマへと移籍してしまいましたが

実際にFC東京との仮契約締結の際には環境面の良さを挙げており

リオの4強に数えられる、故郷のビッグクラブからのオファーでなければ

他のリーグでもなく、保有元のアル・サッドへの期間でもなく

JリーグのFC東京を選んでいた、ということでした。

どうやら、この環境面が、Jリーグクラブが戦力アップを図るカギとなりそうです。


なぜ中国と中東のクラブに選手が集まるのかと言えば、年俸的な魅力にあります。

年俸面を基準にした場合、すごろくの上がりと言える地域です。

つまり、この2つの地域で十分に稼いだあとは

環境面を考えてのプレーを・・・と言う選択肢が、選手の中で浮上します。

その中で、日本のJリーグが上位に来る可能性が高いというワケです。

それが、今回の中国リーグの外国籍選手保有枠削減により、加速すると見ます。

日本には日本の武器があり、それを以てアジアでの勝負に打って出たいところです。



中国リーグの外国籍選手保有枠削減や、日本のJリーグのダ・ゾーンマネーなど

もっと言えば、韓国Kリーグの八百長問題など

今オフの変化や、いつもと違うことが盛りだくさんとなっています。

この波を乗りこなすのは、いったいどこのクラブでしょうか?

そこがJリーグを牽引することとなるでしょう。

Good!!(0%) Bad!!(0%)

この記事も読んでみる