CHANT(チャント) ヴィッセル神戸

それでも神戸がポドルスキを獲るべき理由

2017/01/30 17:53配信

武蔵

カテゴリ:コラム

長らく続いた今オフのストーブリーグですが

そのフィナーレを飾る大物が、ガラタサライ所属のルーカス・ポドルスキです。


ポドルスキは、ケルンやバイエルン・ミュンヘン、そしてアーセナルで活躍

2014年ブラジルW杯ではドイツ代表として優勝に貢献した有名人であり

最近のJリーグにおいては、あのディエゴ・フォルランと並ぶビッグネームと言えます。


そのポドルスキを、J1のヴィッセル神戸が獲得に乗り出しているのです。


ただ、その交渉は二転三転しています。

トルコリーグの移籍ウィンドウが開いている期間は、他の欧州リーグよりも長いため

比較的、交渉が長期化することも考えられます。


ガラタサライはトルコ随一のビッグクラブであり、予算も豊富です。

例えば本田圭佑をなかなか売却せずに、遂には契約期間を全うした

あのロシアのCSKAモスクワのように、選手を売却する必要が少ないのです。

そういった事情もあり、もともと一筋縄では行きそうもない相手でしたが

ポドルスキの中国への売却も示唆するなど、そのイメージに拍車を掛けています。

現在、焦点はクラブ間合意が得られるかどうかに絞られています。

ポドルスキ獲得に掛かる違約金において

神戸が提示した300万ドルに対して、ガラタサライは700万ドルを要求していました。

そこへ神戸側が歩み寄り、報道によると500~550万ドルで合意を得たとされました。

ただ、ここにきてガラタサライ側が600万ドルを要求し始めた・・・

というのが、現在までに言える、交渉の進展状況です。


神戸としては、ポドルスキとの個人合意は得られているものの

ガラタサライは先日、トルコカップというれっきとした公式戦に

ポドルスキを出場させており、この移籍に関しては一歩も引く気は無さそうです。

ポドルスキはエクストラプレイヤー?

神戸はネルシーニョ体制3年目を迎え

ネルシーニョ監督としては言うに及ばず、クラブとしても結果を求めています。


親会社である楽天のFCバルセロナへのスポンサー契約と

それによるバルセロナと神戸との「コラボレーション」や

神戸の運営会社の、楽天フットボールクラブへの社名変更など

日本だけでなく、世界のサッカー界への影響力を強めており

傘下に収める神戸のビッグクラブ化に向けた歩みを、着実なものとしています。


それを示すように、今オフは大型補強に着手しました。

渡部博文、高橋秀人、大森晃太郎、田中順也など、いずれも日本代表経験者や

リーグタイトル獲得経験者を狙って獲得してきました。

また、昨季得点王のレアンドロや、大活躍となったキム・スンギュとニウトンを保持し

ペドロ・ジュニオ-ルの代わりにはウェスクレイを獲得するなど

日本人選手だけでなく、出場可能な外国籍選手の枠も埋めました。

これらの着実な補強は、その本気度を示し、充実一途と言える戦力が揃いました。


さらに言えることは、勝利のために規律を重んじるネルシーニョ監督の求めに応じて

非常に戦術的な選手を揃えた、バランスの良いチーム構成になっているということです。

そこに、ポドルスキを獲得すると、どうなるでしょうか?

戦力アップは見込めますが、戦術的規律に関してはいかがなものでしょうか。

戦力的なダメ押しではあるものの、エクストラプレイヤー

つまり、強力ながらも、戦術の枠をはみ出た選手となる可能性があります。

ともすれば、チームのバランスを崩してしまうかもしれません。



しかし、それでも神戸はポドルスキ獲得を成就せねばなりません。

その理由は、またしてもDAZN(ダ・ゾーン)にあります。

ポドルスキ獲得で、Jリーグと神戸をドイツへ売り込む

今季から10年に及ぶ大型契約で、Jリーグの放映権を獲得したとパフォーム社ですが

その動画配信サービスであるDAZN(ダ・ゾーン)は

現在、欧州3カ国でそのサービスを開始しているのですが

その3カ国とは、スイス、オーストリア、そしてドイツなのです。

つまり、神戸のポドルスキ獲得は、ドイツにJリーグを売り込む好機と言えるのです。


そして、それは神戸にとっても同じことです。

もし、神戸がポドルスキ獲得に成功し、試合に出場するとなれば

ドイツ国内における神戸戦の視聴数が単純に増えることでしょう。

神戸のビッグクラブ化、自身の欧州市場への浸透を目論む楽天にとって

ポドルスキというチャンスそのものは、確実につかみ取りたいところでしょう。


裏を返せば、そういった情報が入ったことが

ガラタサライの態度を硬化させた原因かもしれませんが

こういったタフな交渉も、欧州に通用するビッグクラブ化に向けて

必要な道のりと言えるかもしれません。




神戸の田中健一社長の話すとおりとなると

当初の予定であった沖縄キャンプへの合流には間に合わず

開幕戦に合わせて、コンディションを上げることや

チームに溶け込むことは難しいかもしれません。


ただ、ぜひ今回の移籍を完了させて、ポドルスキには神戸に加入してもらい

そして、できれば試合で活躍してほしいと思います。

かつてのイルハン・マンスズやミカエル・ラウドルップと違い

ポドルスキが神戸に加入し、そして活躍することが

神戸のビッグクラブ化に繋がり、Jリーグの栄達にも繋がると言えるでしょう。

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