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Jリーグ勢、ACL制覇へ2つのチャンス

2017/01/25 17:43配信

武蔵

カテゴリ:コラム

Jリーグクラブが最後にACLを制したのが

2008年のG大阪まで遡らねばならないということは周知のとおりです。

その前年には浦和が、日本勢初の栄冠を勝ち取っていることから

アジアの覇権争いにおけるJリーグの立ち位置というものは

この時がピークであり、現在では後れを取り続けていると言えるでしょう。

1つめのチャンスは言うまでもなく・・・


Jリーグ勢がACLで成績不振に陥っている大きな理由の1つが

クラブの予算規模の問題です。

中国超級(1部リーグ)の広州恒大の年間予算は500億円とも言われ

Jリーグ随一のビッグクラブである浦和の10倍は下りません。


その豊富な資金力により、世界中から現役代表級の選手たちを獲得し

中国人選手も、広州恒大や上海上港などの上位クラブに

ガオ・リンやウー・レイなどが集まっています。

この点においては、戦力が均衡しやすいJリーグの悪い面が出ていると言えます。

ただ、それは過去の話となるかもしれません。

そのチャンスが、Jリーグに訪れようとしています。

そのキッカケは、言うまでもなく「ダ・ゾーンマネー」の存在です。


Jリーグが今シーズンから結んだ

パフォーム社との10年2100億円とも言われる放映権契約により

J1クラブへの均等分配金は1クラブあたり3.5億円に増加しました。

また、賞金とともに、順位によってあてがわれる傾斜分配金も発生し

優勝クラブには15億円が支払われるとのことです。


これにより、日本にも浦和と同じ規模のビッグクラブが生まれることになるでしょう。

今オフ、この「ダ・ゾーンマネー」を当て込んでの積極補強を敢行した鹿島は

その候補の筆頭と言えるでしょうか。

昨季の年間王者が、予算規模においてもJリーグのトップを狙います。

ただ、これだけでは中国のビッグクラブ、メガクラブには敵いません。

そもそも、大スポンサーやクラブライセンス制度の有無など

Jリーグと中国リーグでは条件が全く違うということもあり

「ダ・ゾーンマネー」の恩恵を受けても、予算の額面で追い付くことは困難と言えます。


それでもJリーグがACL制覇へ向け、チャンスと言えるのは

中国リーグの性急すぎる制度改革にあります。

中国サッカー協会はこのほど、外国籍枠の削減に動きました。

なんと、適用は今シーズンからとなる公算が強まっています。


これにより、中国リーグから人材が流出することは確実視されており

Jリーグクラブにとって、件のダ・ゾーンマネーの使い道が増えたと言えるでしょう。

早ければ今オフから、遅くとも夏の補強期間より選択肢が広がると言え

各クラブの強化部、フロントにとって、腕の見せ所です。

2つめのチャンスは「審判買収」

もう1つは、韓国Kリーグ・全北現代の審判買収疑惑に端を発する

今シーズンにおけるACL出場資格剥奪です。

これは、Jリーグ勢にとって、大きな追い風となることでしょう。


全北はこのAFCの決定に対して、CAS(スポーツ仲裁裁判所)への提訴を決定し

徹底的に争う構えを見せていますが、その影響は避けられません。

なぜなら、全北の動向が関わってくるACLプレーオフラウンドは

2月7日と、もうすぐそこまで迫っているからです。


全北のACL出場資格剥奪はそのまま、ディフェンディングチャンピオンであり

Kリーグで1番のビッグクラブである全北現代の退場を意味しています。

それと同時に、全北の失格により繰り上がるクラブ

ストレートインに繰り上がる済州ユナイテッドには

現在、プレーオフに合わせて進められてきた調整に狂いが生じるでしょうし

プレーオフ枠に繰り上がる蔚山現代にとっては、さらに大きな影響がありそうです。


実際に、プレーオフラウンドからの出場が現実味を帯びてきた蔚山は

スペインでのキャンプを早々に切り上げ、今月末に帰国するようです。

元来、KリーグはJリーグと比べてトップカテゴリーのクラブ数が少なく

国内の全日程を11月の上旬には終えることができます。

従って、翌シーズンの始動も早く、年明けから動くクラブがほとんどです。

元日まで日程のあるクラブが必ず1つはACLに出場することになるJリーグと比べ

ここに、日程の有利不利が表れているとの指摘がされており

特にACLグループリーグ序盤戦での、成績の差となっているとされています。


今回の全北の件は、そのアドバンテージに陰りが見えそうな事件と言えます。

過去にはカンボジアのクラブに八百長が発覚し

AFCより、そのクラブのAFCカップへの出場資格が剥奪されたものの

CASへの提訴により、その判決が引っくり返り

結局はAFCカップへの出場が認められたという件もあり

全北現代のACL不参加が本決まりとなったわけではありませんが

調整がスムーズに進みそうもない、という点においては間違いなく

Jリーグ勢は追い風としたいところです。


今まで後塵を拝し続けたものの、ダ・ゾーンマネーで追い上げを見せたい日本の前で

韓国や中国のクラブがモタついています。

今年は、それらを一気に追い抜かすことはできるでしょうか。

日本勢の、今季のACLでの躍進が期待されます。

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10年ぶり浦和がACLを制覇する

浦和  Good!!3 イエローカード0 2017/01/25|19:54 返信

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