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J2降格初年度フラグ一覧

2017/01/24 20:08配信

武蔵

カテゴリ:コラム

名古屋がJ2で再スタートを切ります。

世界的な企業を親会社に持ち、Jでも1,2を争うビッグクラブである名古屋は

昨季のJ1で17位に終わり、クラブ史上初のJ2降格となりました。


オフには、地元メディアを通じて何かと話題を振りまき続け

その中で空中分解の危機と言われたこともありましたが

下條佳明チーム統括本部GM、さらには風間八宏監督を迎えると、補強に成功。

また、昨季キャプテンの田口泰士、守護神の楢崎正剛などが残留したことで

思ったほどの騒動にもならず、今季のJ2優勝候補筆頭と言えるでしょう。

そのグリグリの大本命である名古屋を率いる風間監督ですが

練習初日の選手に向けた挨拶で

「どんな相手にも5‐0で勝つ」としました。

これは言わば、所信表明演説ともいうもので

チームの方向性を内外に示すためには重要なことです。

そして、今の川崎の攻撃サッカーを作り上げた氏の言葉であれば

その説得力は絶大なものがあると言えましょう。


ただし、風間監督は、いかにJ1での実績があれども、J2を知りません。

確かにJ2は、J1より予算で劣り、直接戦えばJ1が勝つかもしれません。

しかしそれは、J2リーグを勝ち抜くことが容易いことである

ということを意味するものではありません。


過去にも、今回の風間監督のようなアドバルーンを上げ

そのせいか、苦難の道を歩み、魂を磨くことになったクラブは

今までに、いくつもありました。

2011年 FC東京「J2なめてません」

FC東京の名物サポーター集団が掲げたのが、上の文言を記した横断幕です。

一見、J2へのリスペクトを感じることもできますが

その直後には「1年間お世話になります」という言葉が続き

つまり、あくまでこのJ2生活は1年間に過ぎないという意志表明とも言えました。

前年のシーズン終了後には「全勝を目指す」と公式サイトで表明したことと合わせ

11年ぶりのJ2リーグに対する、クラブの姿勢が窺えました。


そのFC東京、開幕戦では勝利したものの

2戦目の千葉戦で敗れると、7戦目を終えて2勝3分2敗の12位と低迷しました。

すると、横断幕の文言は「J2なめてま『した』」と変わり、反省を露わにしたのです。


その後、戦術の転換やルーカスの復帰もあり、J2優勝で昇格

無事、1年での復帰となりました。

その頃には、この横断幕の文言も

「1年間お世話になりま『した』」と変わったのでした。

2015年 C大阪「J2全勝 いってまえ」

実はお察しのとおり、J2降格に際して

クラブ内外でJ2全勝を掲げるクラブは少なくありません。

前述のFC東京、今回のC大阪、2013年のG大阪などがそれに当たります。


ただ、今回のC大阪を除く上記2クラブは

J2全勝を掲げ、それは為し得なかったものの1年での昇格を果たしました。

J2においては圧倒的な戦力を誇り、降格自体が驚きを持って扱われるクラブが

J2全勝を掲げ、その年に昇格できなかったことが、C大阪の特徴と言えます。


2015年のC大阪は、アウトゥオリ監督をリーグ最終節を前にして解任するなど

決して波に乗れないまま、シーズンを4位で終え昇格プレーオフへと回りました。

そして、その昇格プレーオフでは、決勝で3位の福岡相手に引き分け

1年でのJ1復帰は成らなかったのです。

J2での2年目のシーズンとなった2016年には

またしても昇格プレーオフに回りましたが、今度は勝ち抜き

2017シーズンよりJ1に帰ってきます。

C大阪は、この2年間で一番J2の何たるかを味わったクラブと言えるでしょう。

2014年 磐田「シャーレはオークション発言」

ここまでは、あくまでサポーターのアクションと言えました。

サポーターは、特にJリーグでは、クラブを支える重要な存在ですが

あくまでもクラブの外の存在であると言えます。

しかし、今回の磐田の発言は、クラブOBのそれも、後に監督を務めることとなる

クラブのレジェンドの発言であるという点が、今回の特徴と言えるでしょう。


J2降格初年度となった2014年の開幕・札幌戦で解説を務めた名波浩氏は

「(磐田は)J2で優勝するでしょうが、シャーレはオークションで売っ払いましょう」

と放言しました。非常に軽率な発言でした。


その開幕戦で敗れると、その後も苦戦が続くと

第32節の北九州戦で敗れ、シャムスカ監督は解任の憂き目に遭いました。


後任は、その名波浩氏でした。

その発言を挽回できる絶好のチャンスを得たのです。

しかし、自身の程を見せ付けた名波監督を以てしても成績は好転せず

4位でシーズンを終えると、昇格プレーオフでは山形に敗れました。


翌年の磐田は自動昇格争いを続けるも

終盤に失速した大宮をついにとらえ切れず、2位に終わりました。

磐田はJ2 2年目にして、念願のJ1復帰を決めたものの

名波氏はついに、J2優勝シャーレを出品することはできませんでした。

名古屋も含め、彼らはいずれもJ2では最上位の戦力と予算を誇るクラブです。

従って、そのシーズンに限らず、高い目標を設定しチームを鼓舞する必要があります。

ただ、結果が伴わなければ、口さがない人々にイジられるのも、仕方のないことです。


名古屋はスンナリと、戦力通り、予算通り、下馬評通りに

J2の舞台をパスすることができるのでしょうか。

いかに風間名古屋と言えど、全試合5‐0は無理でしょう。

しかし、J2優勝でも果たせば、発言の責任を取ったことになるでしょうか。

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